ようやく緊急事態宣言が解除となった東京ですが、オリンピックも予定通り開催されるようなので、今年は旅行なども楽しめるようになるのでしょうか。。。
そんなことを期待しながら、今日のお菓子は地方銘菓とまいりましょう。
少し前のこと、お友達から山梨銘菓の『信玄餅』をお裾分けしてもらいました。
これを頂いたとき、「!!!」と思ったのは、それが桔梗屋さんの『桔梗信玄餅』ではなく、『金精軒(きんせいけん)』さんの『信玄餅』だったからです。
以前読んだ本の中に、『信玄餅』について書かれたページがありました。
カレー沢薫さんの『ひきこもりグルメ紀行』という、お取り寄せについて書かれた本です。
これを読んだ時、
「私は果たして『金精軒』さんの信玄餅をお試ししたことがあったかしら?」
そう思ったのです。何度も食べたことがあるのに、全く覚えていません。
この本の中で『信玄餅』について説明がなされているのですが、それを読み進めるうち、私は「信玄餅は信玄餅!」とばかりに、一切合切一括りで考えていた誤りを知ったのでした。
パッケージも似通っているので、案外それがどちらのものか、意識せずに食べている人もいるのではないでしょうか?
私だけでしょうか。。。
「これは、どちらが元祖なの?」と、別にどちらが元祖でも、お味次第と思いながらも、気になってしまうところです。
よくよく思い出してみれば、普段お土産などで頂く『信玄餅』は、そのほとんどが『桔梗屋』さんの『桔梗信玄餅』だったような気がします。
そしてデパ地下の銘菓コーナーに並んでいるのもそうです。
つまり、お目にかかる機会がより多いということになります。
しかし、一方の金精軒さんは『信玄餅』という、お菓子そのものの名称を、ドーンっと品名としています。
どちらも「元祖です」といった無言のアピールを感じなくもありませんが、上記の本にそのあたりが詳しく記されていました。
それを要約すると、
最初に信玄餅の販売をしたのは桔梗屋さん。
商標を持っているのは金精軒さん。
そんな事情のようです(笑)
箱にも「登録商標」とありますね。
こちらが『金精軒』さんの『信玄餅』です。
一箱にこの小さなお包みが6個入っていました。
馴染みのビニール風呂敷を解くと、小さなカップに入ったきな粉にまみれたお餅、別容器の黒蜜。
『桔梗信玄餅』のように、溢れるほどきな粉が詰まっていないので、この上に直接黒蜜を注入しながらでもいけそうです。
防腐剤や保存料といったものは一切使用せず、砂糖、餅米粉、黒蜜、きな粉、水飴のみで作られた、自然の旨味にこだわったお菓子です。
信玄餅の食べ方は色々ありますが、包んであるビニールの風呂敷を広げ、そこに出して食べる人もいます。
お皿を汚さずに済むので、いいかもしれません。。。
しかし、やっぱり私はお皿に移す派です。
しかも2袋〜3袋まとめてです。
1袋だと小さなお餅がわずか3つなので、食べた気がしません(笑)
二つを並べて食べ比べたわけではないので、ちょっと自信はありませんが、結構違いがあるような気がしました。
基本的にお餅にきな粉、黒蜜というシンプルなお菓子なので、「味」そのものに大きな違いはありませんが、『金精軒』さんの信玄餅の方が、弾力のあるモチモチ度の高いお餅に感じました。
どちらが美味しいというよりも、どちらがお好みかといっところ。
私的にはどちらも美味しいけれど、強いて言うならば、お餅は『金精軒』さんの方が好みです。
『ひきこもりグルメ紀行』を読んだ時、なんだか『金精軒』さんの『信玄餅』がとってもレアモノに思えたものですが、お友達のおかげでゆっくりお味見することができ、とっても満足でした。。。
山梨は東京からも近く、甲府や石和などアクセスのよい温泉もあるので、旅の計画を何度も立てながらも、コロナのせいで断念!ということを繰り返してきました。
今年こそはなんとか足を運び、温泉で癒され、金精軒さんと桔梗屋さんの信玄餅食べ比べでもしてみたいと思っています。