水無月の季節です。
近年、この時期になると『水無月』というお菓子をあちらこちらで目にするようになりました。
『水無月』というお菓子は、6月30日の「夏越しの祓(なごしのはらえ)」また「水無月祓(みなつきはらえ)」という神事に合わせて食べる習慣がある行事菓子だそう。
主に京都を中心として行われる神事で、確かに私の知る限り、東京では行事菓子としての習慣はなかったかと思います。
小豆の赤い色は邪気を払うと言われていますが、あんこばかり食べているので、一年中邪気払いをしているようなものだわと思ったり。。。(笑)
とはいえ、季節のものなら一度はいただかなければと、早速いつもの東京ミッドタウンにある『とらや』さんへ。
今回は水無月と生菓子をお一つお持ち帰りしてきました。
水無月(みなづき)
1個 ¥270(税込)
歯切れのよい、それでいてネチっとした、黒糖がほんのりと香る黒い水無月です。
綺麗な小豆が敷き詰められていて、思い切り邪気払いしてくれそうです(笑)
とても控えめなサイズで、『とらや』さんのお菓子の中では、かなりリーズナブルです。
白水無月(しろみなづき)
1個 ¥270(税込)
とらやさんの水無月は黒いもの、白いもの2種類あります。
黒いものが「水無月」と呼ばれ、こちらの白い方は「白水無月」です。
外良が違うのでお味の方も異なります。黒い『水無月』に比べると、すっきりとした味わいです。
やはり『とらや』さんの水無月は美味しいですね。黒糖好きとしては、やはり白よりも黒が好みです。
籬の緑(まがきのみどり)
1個 ¥540(税込)
「籬に絡む蔦の葉を表現」したという、このお菓子。
以前Instagramで職人さんが一つ一つ丁寧にお作りしているところを観て、とても気になっていました。
求肥製の生地にあんこを包み、新引粉をまぶしたものを蔦の葉の木型で形を作る。
すると、こんなに美しいお菓子ができるのです。
生地は薄い求肥ですが、新引粉にビッシリと覆われているので、カチッとしています。
中にはたっぷりとした飴餡。
これがもったりと、濃厚なこし餡で、「飴餡」というだけに、かなり甘さは強い。。。
強いのですが!このあんこの美味しいことったら!
小豆とお砂糖、水飴の美味しさをギューっと凝縮したようなお味です。
これは一つでは足りません。とても好きです!(笑)
6月30日までの販売なので、あと一度くらいいただけたら。。。そう思っています。