練馬、大泉学園にある和菓子店『和菓子 大吾』さんの『爾比久良(にいくら)』。
昭和天皇御訪米の折、献上されたという銘菓で、このブログでも過去に登場しています。
『爾比久良』は黄味羽二重時雨餡で小豆餡と栗を丸々一粒包んだ、このお店の看板菓子ですが、今回はただの『爾比久良』ではなく黒糖味をご紹介。
「黒糖」は限定少量生産のため、本店でしか販売されていないと思っていたのですが、先月のとある土曜日、新宿高島屋さんの銘菓百選でお取り扱いがありました。
こちらで「黒糖」を見たのは実に初めてのこと。たまたま運がよかったのかもしれません。
包みを開けるとお箱の中に、2つの爾比久良がお行儀よくおさまっています。
包装もとても丁寧にされていて、まさにご献上菓子というにふさわしい重厚さがあります。
贈り物としても愛されているのも納得のお品です。
爾比久良 黒糖
1箱2個入 ¥1,320(税込)
消費期限の表示は、購入日から3日後の日付になっていました。
沖縄産の黒砂糖をたっぷりと使った黒糖羽二重時雨。
黒糖の香りと共にお口の中でほろほろほろ〜っと崩れていきます。
一つが大きいので、半分にカットして頂きます。
中には白餡に包まれた渋皮付きの栗が丸々一粒。
コリッと食感を残した栗は風味も良し。
とっても滑らかでサラリとした白餡。
黒糖の風味も濃厚ながら、全体的に甘さは控えめでとても上品な味わい。
特に白餡とのマッチングがなんともいえず美味。
定番『爾比久良』の黄身の風味が好きな方からすると、少し物足りないと感じるかも知れませんが、これはまた別物と考えると、ものすごく美味しいお菓子です。
私は黒糖好きに加え白餡も大好きなので、こちらの方が好みでした。