お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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京都『かさぎ屋』亀山とおはぎ。清水散策で寄りたい昔ながらの甘味処。

今回の京都旅では東山エリアのホテルに宿泊していました。そこから一番近いのはどこ?と、自作の和菓子マップを見ながら選んだのは清水寺にほど近い二寧坂。
ホテルからならタクシーでも10分程度、「これなら行ける!」と、隙間時間を見つけて出掛けてきました。

覚悟はしていましたが、清水寺周辺は大変な賑わいでした。二寧坂にも多くの人がぶらぶら歩きを楽しんでいましたが、私には時間がなかったのでまっすぐ目的地へ。

昔ながらの風情ある甘味処『かさぎ屋』さん。
結婚した当初、来日した夫の両親を連れて行き、とても喜ばれたのを思い出しました。

二寧坂はかなり混雑していましたが、『かさぎ屋』さんの前には誰も待っている人がいませんでした。
しかしお店の中を覗くと満席。外で待っている旨を告げると、10分もしないうちに奥のお席に案内して頂けました。

外の喧騒とはうらはら、時が止まったように静かで趣きのある店内。決して広くはないのですが、とても落ち着く空間です。
朝から忙しく動き回っていたので、しばしホッと肩の力が抜けました。

待っている間に注文は決めてありました。





うす茶


¥750

おはぎは「三色萩乃餅」という三種揃ったメニューもありましたが、今回のお目当ての一つは粒あんおはぎだったので、胃袋と相談をしておはぎ二種にうす茶のセットを選びました。

この粒あんのおはぎ、すごいですね。
色艶を見ただけで、その美味しさが伝わるのではないでしょうか。

ふっくらと炊かれた大納言小豆。粒がそのまま美しく残されています。
甘さの塩梅、小豆の風味といい食感といい、とにかく初めて味わうタイプのあんこで、ほろり、とろりと、濃厚で、とにかく「美味しいあんこ!」としか言えません。これは想像以上でした。

餅米はかなり荒く潰してありますが、ふわりと柔らかさがあります。
ほろりとした粒あんともよく合っていて、たまらなく好みのお味。。。

こちらに来たら絶対に味わいたい、小豆の持つ力をひしひしと感じられる感動おはぎでした。

白餡のおはぎも上品な味わいで、とても美味しかったのですが、粒あんがあまりにも美味しく好みだったため、どうしても気持ちが粒に向いてしまうのです。

期待はしていましたが、それを上回る美味しさ。
できることなら、お土産にしてお持ち帰りしたいくらいでした。




亀山


¥850

『かさぎ屋』さんの亀山はお初です。これまでお汁粉チョイスでしたが、こちらを是非お試ししたいと長年その機会を待ち望んでおりました。

蓋をあけると一面の小豆さんたち。心躍るとはまさにこのことではないでしょうか。
汁気のない、熱々のぜんざいといったかんじで、ふわ〜んとほんのり小豆の香り。

最高級の丹羽大納言小豆があふれんばかりに。。。
しっかりと粒を残していますが、お豆の一つ一つがふっくらと柔らか。お口に入れると素朴な小豆の風味が広がります。

このお椀の底には焼いたお餅が隠れています。

お餅の焼きの香ばしさとふくよかな小豆の風味、二つのベクトルがカチッとハマったところで本領発揮。
どこか素朴でありながら、これほどまでにあんこ欲が満たされるのも珍しいというくらいの贅沢さを感じます。

青しその実を時折口に運びながら、一口、また一口と味わう至福の時。

『かさぎ屋』さんのあんこは本当に美味しくて、口にせずともこの写真を見ているだけで、あのほっこりとしたお味が蘇ります。

あんこ欲が存分に満たされ、こちらもまた大満足。
タクシー飛ばしてまで足を運んだ甲斐がありました。

二寧坂には他にも味わっていきたい美味しいものがありましたが、時間がなかったので今回は『かさぎ屋』さんだけでした。
しかし、「もうこれで十分です」というくらい大満足。心置きなく二寧坂を後にしました。