東京へ帰る日の午後、太秦方面で用事を終え、少しだけ時間があったので、嵐電に乗り大急ぎで向かった先は北野天満宮。
学問の神様として知られていますが、私のお目当ては、そのお向かいにある甘味処。昔からずっと訪れてみたいと思っていた『粟餅所 澤屋』さんです。
創業が江戸時代といいますから、まさに300年以上もの歴史を持つ、京都でも有名な老舗の一つです。
観光客も多いこの時期、訪れたのが午後2時を過ぎていたので、売り切れということも心配されましたが、幸いなことに並んでいる人もなく、すぐにご案内していただけました。
入口で注文を伝えてからお席につきます。
メニューはこし餡3個+きな粉2個の合計5個の粟餅が「白梅」、こし餡2個+きな粉1個の合計3個の粟餅が「紅梅」。
この2つのみ。まさに粟餅のみ、一本勝負のお店です。
粟餅「白梅」
白梅 ¥650(税込)
紅梅 ¥500(税込)
(※プラス¥300でお抹茶をつけることもできます。)
私はもちろん数が多い方の「白梅」をお願いしました。これで足りるかしら?と思うくらい、食べる気満々(笑)
温かい煎茶つきです。このお湯呑みもコロンとしてかわいい!
入口のすぐ脇で注文と同時にくるくると丸めてお作りしていただけるので、できたてでほんわかと温か。
薄紫色のあんこは口溶けのよい、あっさりとしたこし餡。お餅の周りにたっぷり。
粟餅を主役にすべく、甘さも控えめ、慎しみ深かい印象のあんこです。
粟餅はふんわりやわらか。あわの粒感を楽しみながら、もちもちの粟餅とこし餡を口に運ぶ。。。幸せです。
そしてお次はきな粉。
甘くてさらさらのきな粉が、これまたたっぷりと。
香ばしいきな粉に粟餅がよく絡んで美味しい!
粟餅の柔らかさと粒々食感、そして風味豊かなきな粉の組み合わせは最高でした。
粟餅が大好きなので、いつかこちらの粟餅を楽しみたい!と思っていましたが、念願叶って頂くことができました。
そして想像していた通り、とても美味しくて、こんなお店が近所にあったらいいのに。。。などと思ったのでした。
あまりにも美味しくて、少しだけお土産にお持ち帰りすることに。
テイクアウト
お持ち帰り用の粟餅は下の写真の通り、数が決まっているのですが、こし餡ときな粉の割合は自由です。
お持ち帰りのお客さんの中には、「あんこだけ」と注文している方もいました。
あんこときな粉、何個ずつでもOKということで、お留守番の娘にはきな粉オンリーのものをお土産にし、自分用にはこし餡ときな粉のものをお持ち帰りしました。
賞味期限が当日中なので、帰宅してすぐに頂きました。しっかり黒文字までついていて、知っていたら帰りの新幹線で食べてもよかったかも。。。と思ったり。
頑張って水平に持って帰ったつもりでしたが、お餅が柔らかいので端に寄ってしまいました。。。
そしてサラサラのきな粉もしっとり。
しかし、これは想定内です。
頂くのが夜になってしまいましたが、まだ粟餅は十分に柔らかく、しっとりきな粉の風味も、あんこの味わいもそのまま。
もちろん出来立てが一番美味しいのは間違いありませんが、お持ち帰りでもとっても美味しかったです。
京都へ行った際にはまた訪れたいと思うお店が増えました。
本当に粟餅美味しかったです。。。