お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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平和島『餅甚(もちじん)』あべ川餅。柔らかお餅に黒蜜きな粉が美味しい老舗の味。

2年ほど前だったでしようか、福井県のアンテナショップで初めて「あべかわ餅」を購入、お試ししました。

「安倍川餅」と言えば、静岡県発祥の、ついたお餅にきな粉をまぶしたものやあんこを絡めたものが思い浮かぶところですが、福井県の「あべかわ餅」は少し違っていて、お餅にきな粉と黒蜜をかけたものでした。

それがすっかり気に入ったものの、福井県のアンテナショップでの入荷は年に二度ほど。なかなか好きな時に頂くことができません。
そこで都内でも手に入らないかと探していたところ、そんなお菓子をお作りしているお店がありました。

それが大田区大森、平和島にある『餅甚(もちじん)』さん。
旧東海道沿いに店を構える、創業享保元年、江戸時代から続く老舗の和菓子屋さんです。

静岡県出身の創業者が、この地に茶店を構え、郷土の「あべかわ餅」をふるまうようになったのが始まりだそうです。

あべ川餅についてくる紙に、その経緯が書かれています。

長らくいつか、いつかと心に留めていたお店ですが、羽田空港へ行く用事があり、これはチャンスと帰り道にようやく足を運んできました。

このお店の女将でしょうか、とても感じのよい年配の女性に接客して頂きました。



お買い物を終えた後、「お写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」とお尋ねすると、「大谷翔平さんのサインね。どーぞ、どーぞ」と女将。

「いえ、お菓子です。。。」と答えると「もちろん」と、今度は店内の看板のお話をしてくれました。

かつて表に掲げられていたそうですが、老朽化したため「万が一落下でもして、お客様にご迷惑をおかけするといけないので」と、表の看板は新しいものに変えたそうです。

この店の歴史が刻まれた古い看板は、今も店内に飾られています。

こちらはお店の表にある新しい看板ですが、雰囲気も同じ感じでこれもまた素敵です。

大谷翔平選手のサインもパチリ。野球は詳しくありませんが、すごい選手なのは知っております。大谷翔平選手のお母様がこちらのお店のお客様だそうです。

このお店の看板菓子はもちろん「あべ川餅」ですが、他にもおはぎやお団子、季節のものなど朝生菓子がいくつも並んでいました。

お赤飯も欲しかったのですが、並んでいませんでした。。。

美味しそうなお菓子がたくさん並んでいて、あれもこれもと食べたくなってしまいましたが、ここは朝生のつらいところ。
胃袋と相談しながらのお買い物となりました。

まずはメインのこちらから。




あべ川餅

あべ川餅はあらかじめお箱に入って販売されています。

消費期限を確認したところ、「できれば今日のうちに食べてほい」でも、「3日ほどは大丈夫」とのことでした。

他のお菓子も買いたかったのと、二日後に旅行に出る予定もあったので、今回は一番小さな18枚入りにしました。

ルーツが静岡となると、違った「あべ川餅」を想像するところですが、こちらの「あべ川餅」は福井のようにきな粉に黒蜜が使われています。

お箱を開けると、丸い小さなお餅ときな粉、黒蜜入っています。

このきな粉と黒蜜。量もたっぷり。
足りなくてさらに自分のきな粉と黒蜜を出してくることもありますが、こちらは充分な量です。

お餅は袋にはいっています。これなら乾燥もしませんね。

お餅は500円玉くらいの小さな一口サイズです。

真っ白で軽く触ってみると、赤ちゃんのほっぺたのようにふるふるっと柔らか。

前置きが長くなりましたが、帰宅してすぐに頂きました。



まずはお餅にたっぷり黒蜜をかけて、その上からきな粉をてんこ盛りにかけます。
お店でも「召上がり方」として、このような食べ方を推奨されています。
私も黒蜜でヒタヒタにしたお餅をきな粉で包んで頂くのが好きです。

お餅はとにかくふわふわと柔らかです。余計なものを加えない純粋なお餅なので、「今日のうちに食べてほしい」というのは激しく納得です。
本当にこの柔らかを味わってもらいたいと思うのでしょうね。

たっぷりなきな粉は風味よく、黒蜜はスッキリとした味わいで、お餅にもよく絡みます。甘味が強く黒糖のコクもしっかりあります。

こんなに柔らかいのに、お口に入れてみれば、もちもち〜と伸びて、しっかりコシもあります。

美味しい〜!
これは想像通りの美味しさで、一気に半分頂いてしまいました。
18枚全て完食できそうでしたが、翌日になるとどう変わるのか、そちらもまたお試ししたく、半分は翌日に回すことに。
その間に、他のお菓子を頂きました(笑)



そして24時間後。残りを頂いてみました。

ビックリです。丸々一日経っても、まだふんわりとした柔らかさは失われていません。もちろん当日に比べれば違いはありますが、それも若干です。

もう少し硬くなっているかと思いましたが、翌日でも本当に柔らかく美味しく頂けました。
3日間くらいなら大丈夫だということなので、もっとたくさん入ったものを購入して、明日からの旅のおやつに持参するとか、3日間いただきたかったなぁと。。。
一つ一つのお餅が想像していたよりも小さかったので、30枚入りを選んでもよかったくらいです。

我が家から平和島の『餅甚』さんまでは1時間弱で行けるので、また「あべ川餅」と別のお菓子を求めて足を運ぶつもりです。

ずっと福井に「あべかわ餅を巡る旅」に行きたいと思っていましたが、こんなに近くにあるのならと、少しだけ旅心が萎んだのでした(笑)




店舗情報

〒143-0012
東京都大田区大森東1-4-3
Tel. 03-3761-6196
営業時間 9:00〜18:00
定休日 火曜日

アクセス

京急「平和島駅」東口を出て、大通り(第一京浜)を渡ります。
そのまま右方向へ行くと環状7号線にぶつかります。

交差点を渡り、左方向に進むと、旧東海道へぶつかるのでそちらを左に入り、あとはそのまま真っ直ぐ。

平和島駅から徒歩で約5分ほどで、左側に『餅甚』さんがあります。

最寄駅からも比較的近く、裏道ですがとてもわかりやすいので、Googleマップを頼りに迷わず到着できました。

今回は「あべ川餅」の他にも少しだけ別のお菓子をお持ち帰りしてきたので、そちらはまた後日ゆっくりアップしたいと思います。


www.hw-frankie.com
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こちらは福井の「あべかわ餅」について書いた過去記事です。
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そして、黒蜜きな粉繋がりで大好物のくず餅の過去記事も。
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