誰が決めたのか、「東京三大豆大福」というのがありまして、護国寺の群林堂さん、泉岳寺の松島屋さん、原宿の瑞穂さんがその三大とされています。
ここで具体的な店名をあげるのは避けますが、私的にはちょっとばかり異論あり…
なのですが、『群林堂』さんに関しては完全同意です。
東京には三大以外にも美味しい豆大福をお作りするお店はたくさんあります。
そんな中でも私がNo.1と信じて疑わないのがこのお店なのです。

以前はよくおもたせで頂いたため、自分で店舗へ足を運んだのは数えるほどしかありません。
しかし、最近はいつも持ってきてくれていた方と疎遠になったこともあり、すっかりご無沙汰していました。
先日、なんだかとっても食べたくなり、朝から小雨がそぼ降る中、護国寺まて出かけてきました。
開店時間の午前9時半を少し過ぎた頃に到着したのですが、雨のせいか珍しく誰も並んでいませんでした。

※現在は店内の撮影禁止となっていますので、写っている店内部分は加工してあります。
店内には常連らしきおじさまがひとり。後から来られたのはお友達でしょうか、「今日は何個にした?」などと会話が自然と耳に入ってきます。
気軽に買いに来られるのが羨ましい。。。
我が家からもドアtoドアで1時間もかからないのですが、馴染みのエリアでもなく、また地下鉄の乗り換えも面倒だったりで気軽に足を運ぼうと思える場所でもなかったり。。。
この日は雨の中出かけて行くくらいですから、それほど食べたかったのですね(笑)

『群林堂』さんの包装は紙経木にお菓子を並べその上から包装紙で包んだだけと、とっても簡素です。
豆大福はとても柔らかいので、持ち運ぶ際は潰れてしまわないように、ちょっと注意が必要です。
豆大福

手にするとずっしりとした重量感。
厳選された国産の素材を使い、添加物などは一切加えていない自然の美味しさが詰まった豆大福です。
真っ白なお粉を思い切りまとっているため、もうお口の周りも胸元も白いお粉飛び散りまくりです(笑)

薄めの餅皮はとっても柔らかく、持ち運びで少し型崩れしてしまうほどなのですが、純粋なお餅の分硬くなるのも早く、いかに美味しくいただくかは時間勝負です。

コリっとわずかに歯応えを残した赤えんどう豆がゴロゴロと薄い生地に練り込まれています。

そして、なんと言ってもこのあんこがすこぶる美味!
まったりと濃厚ななつぶあんですは、塩気が最強アクセントになっていて、とにかくあんこの美味しさが引き立ちます。

京菓子とは一線を画す、これぞ江戸前!とも呼びたい力強いあんこ。
口に馴染んだこのあんこの美味しさは、やはり特別なお味です。
かのこ

思わず目を奪われてしまった、この素晴らしい存在感の大粒小豆。
一般的にかのこは薄い寒天でコーティングされているものが多いのですが、こちらはまんまん大納言小豆だけで覆っています。

ちょっぴり歯応えのある大納言小豆が包んでいるのは、たっぷりとしたこしあん。

このこしあんもこってりと濃厚でとっても美味しい。
豆大福含め、やはりこちらのあんこは美味しいですね。とっても好みに合っているのかいつも満足度が高いです。
この日は豆大福5個、柏餅2個、かのこ1個をお持ち帰りしましたが、しっかりその日に食べ切りました。

また江戸前とも言えるこの美味しいあんこが欲しくなったら、護国寺まで行きます!
店舗情報
住所 : 〒112-0013 東京都文京区音羽2-1-2
電話:03(3941)8281
営業時間 : 9:30〜17:00
定休日 : 月曜日、日曜日
アクセス :
地下鉄有楽町線「護国寺駅」5番出口より徒歩1分