何年ぶりの訪問だったでしょうか、あまり馴染みのないエリアゆえ、お菓子は好きなもののついつい足が遠ざかっていた茗荷谷にある和菓子店『一幸庵』さん。
ちょうどお友達との話題にも上がっていたので、4月下旬のある雨の日、ようやく足を運びました。
ちょうど桜餅の季節も終わり、柏餅にはまだ早いという時期でしたが、お初に味わう美味しそうな生菓子も含め、どれにしようか迷いながらながらも幾つかチョイス。
この日は一番人気のわらび餅をはじめ、5種類のお菓子をお持ち帰りすることに。
数年ぶりに味わいましたが、やはりどれも美味しくて好みのお味でした。
わらび餅
美味しいわらび餅といえば名古屋の芳光さんのものが思い浮かびますが、こちらも負けていません！私的には東京で一番美味しいわらび餅です。
とにかくとろとろぷるぷる、しかし舌にのせたときに感じるコシが素晴らしい。
中のあんこはとろりとしたこしあんで、そのままごくりと飲めそうなほど。
この店に来たら、必ずお持ち帰りしたいお菓子です。
ちなみに決して冷やしてはいけません。冷やすとコシが抜けます。
汐干狩
貝を模った薯蕷製の蕎麦饅頭です。
しっとりとした皮は甘めで風味はまさに蕎麦と薯。
そして中のあんこがすごい。おそらく大納言小豆だと思うのですが、大粒のふっくらした小豆の豆感をそのまま残したあんこで、すっきりとした上品な味わい。
あやめ饅頭
空気を含んだような口当たりの生地が美味しい薯蕷饅頭。
中はさらっとした上品なこしあん。
さすが一幸庵さん！と思わず唸る美味しさ。
母子草（ははこぐさ）
蓬が上品に香る煉餅。コシがあるのにお口の中にはいると、いつの間にか溶けてなくなる。
小豆の存在感が秀逸な風味豊かなつぶあん。
本当にあんこの美味しいお店です。
一声
ふわっと柔らかな黄色にエアリーな羽二重製の生地
表面に一粒置かれた大徳寺納豆のなんともいえないコクと塩気が全体のお味をしっかりまとめるという、すごい一品！
そして中には大納言小豆でしょうか、大ぶりな小豆のしゃくしゃくとした歯応え。
このような味わいは初めてにして驚きの美味しさ。
さすが一幸庵！と唸る逸品でした。
この日、久しぶりの訪問でしたが、やはりこちらのお菓子はとっても好みです。
前述したとおり、あまり足繁く通うようなエリアでもありませんが、やはり定期的に訪れたいお店だと改めて思いました。
