専業主婦という生き物

美味しいもの、美容、国際結婚、噂話、専業主婦についてなどを思いつくまま綴るブログ。

Sponsored Link

ワムの『ラスト クリスマス』を聴きながら、朝の喫茶店で我が人生の悲喜交々を思う。

これは、今や東京中を席巻している「カフェ」と呼ばれるようなところではありません。喫茶店でのお話です。

昭和の女である私は、街歩きの途中でよく喫茶店に寄ったりします。
とりわけ朝の喫茶店が好きです。それはそこにいる人達が興味深いからでもあります。
若者から年寄り、学生さん風からサラリーマン、老人、私のような暇な主婦と客層は多岐に渡り、
「こんな時間にこんな場所でゆっくりお茶を飲んでるだなんて、一体何者なのさ⁉︎」
と、そんな興味を掻き立てられるからです。



これは小洒落たカフェではあまり見られない光景です。カフェと呼ばれるような場所に集うは殆どが若い人で、人生悲喜交々をなかなか感じるさせてはもらえません。

そんな喫茶店の平日午前9時半。

f:id:frankie17:20181128165217j:plain

私の隣の席には制服姿の高校生男子がいます。アイスコーヒーを前に、腕組みをして、ギュッと目を閉じています。
もう学校はとっくに始まっている時間です。
「眠い。。。どうせ遅刻なら、3時間目が終わった頃にでも顔を出そうか?」
そんなことでも考えているのでしょうか。
自分が高校生だった頃を思い出し想像します。

右前方にはサラリーマンがいます。
ぼんやりと湯気を立てるコーヒーを啜っています。
一度会社に顔をだしてから、「外回り、行ってきまーす!」と会社を出て、くつろいでいるのか?
「もう、あんな会社辞めてしまおうか」
「どうせ今年いっぱいで辞めるんだから、サボってようっと!」
そんな感じでしょうか?

しかし私の想像はハズレ。。。
すぐに待ち合わせの相手が到着。同じようなスーツを着た二人はお仕事の話を始めました。
真面目な方々でした。。。

次は左隣の席です。
ハゲた頭に申し訳程度に白髪を残したお爺さんが、新聞を読んでいます。
老眼鏡もかけずに、新聞に顔をくっつけるように、紙面を覗き込んでいます。
随分と細かい字で、私の位置から内容は確認できませんが、字の大きさから見て株式欄かもしれません。
株でもやっているのでしょうか。それともどこぞの経営者さんか?
いや、年齢からいってご隠居の身でしょう。
ドヤっとした表情からすると、なかなか儲かっているのでしょう。めでたし。

中央の席には中年の女性もいます。五十代半ばといったところ。髪の生え際から白髪がのぞいている白線付き茶髪。多分主婦でしょう。
向かいには三十代と思しき男性がいます。髪が肩まで伸びていて、昔流行ったスタジアムジャンパーを着ています。
二人は携帯の充電器の話や、みかんの銘柄の話など、他愛のない話を延々としています。
謎です。。。関係性も何を生業としているかも、全く想像の範囲外です。



店内に流れるBGMが変わったと思ったら、いきなりの「WHAM !」!
1984年にリリースされ、その後クリスマスの定番ソングとなった『Last Christmas 』。


Last Christmas I gave you my heart

But the very next day you gave it away ....


何十年も前の歌なのに、クリスマスのたびに繰り返し聴いているせいか空で歌詞が頭の中に浮かんできます。

もうクリスマスもすぐそこなのだわ。
途端に物悲しくなったきました。
クリスマスというお祭に心踊らせ、馬鹿騒ぎをした日は何処に。。。
まだ自分が十分に若く、このままお祭が一生続くのだと疑いもしなかった頃、未来への希望と期待しかなかった、まさに人生の黄金期!

まだ若い娘たちもきっと、どこかでこの曲を聴きながら、そんな明るい明日に胸を躍らせているのでしょう。

月日というのは残酷なものだわ。。。
そう思います。

かつて思い描いていた自分は、バリバリと仕事をして、結婚などせず、もちろん子供など持たず、自分だけの人生を謳歌していたはずの億万長者シングルウーマン。

理想は理想だけれど、今の自分があまりにも違いすぎて、一体どうしたらこんな違う道を行くことができたんだ、自分⁉︎ と不思議で仕方がありません。

億万長者はともかくとして、自分だけで自分の人生を思い切り楽しんでやろう!と思っていたのに。。。

『Last Christmas』を聞くたびに悲しくなるのは、そんな思いがあるからなのです。
それでもクリスマス近くなると、街は容赦なくこの曲をあちらこちらで流し始めます。

よくよく考えてみれば、朝っぱらからのんびりと喫茶店でお茶を飲み、赤の他人の素性を想像していられる身の上。それはそれで悪くはないのかもしれません。
しかし違った人生もあったのだなと思うと、何度でも若い頃に戻って、様々な人生を体験してみたい!
そんな風にも思うのです。

輪廻転生というものが本当にあるのなら、次も人間に生まれたい。虫とか爬虫類ではなくて。
ちょっと妥協して鳥くらいならいいかもしれないけれど。

悲喜交々。
どんな人生を生きたとしても、きっと思うことは色々あるのだろうな。。。
だとしたら、自分のきた道もまた正確だったということなのでしょう。

『Last Christmas 』を聴きながら、朝の喫茶店に集う人達を眺めながら、そう思ったのでした。

暇な専業主婦の呟きでした(笑)