お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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長野旅行記 2019年8月 戸隠神社を巡る③中社から戸隠古道を歩き、火之御子社、宝光社へ、熊の恐怖と共に。。。

戸隠神社を巡る記録の最終回です。

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無事に奥社、九頭龍社を巡り、美味しいお蕎麦と蕎麦がきを堪能した後は、いっぱいになったお腹を抱えて、残る三社の参拝です。

まずはお蕎麦屋さんすぐそばに大鳥居を構える中社からです。

戸隠神社では、このように丁寧な説明がされています。

作法もすっかり身につきました!


戸隠の三本杉

中社への石段を登る前に大きな三本の杉の木がそびえ立っています。

この杉がどうした経緯で植えられたのか、ちょっと悲しい伝説があるのですが、とっても長いお話なのでここでは割愛します。
興味のある方は調べてみてください!

御神木に手を触れることができるとあって、参拝客がこの杉の木に触れるため順番待ちをしていました。木肌は変色しツルツルになっています。

多くの人がここに己の持て余す煩悩を置いていくのかもしれないわ。。。
そう思えるほど、木肌が暗い色になっていて、ちょっと怖く感じたのでした。

さて、気分を変えて、ここから石段を登っていくと中社本殿です。

中社(ちゅうしゃ)

こちらの御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。
主なご利益は学業成就、試験合格、商売繁盛、開運、家内安全。

石段を登った左手に御神木が。

こちらも三本杉に負けず劣らず、立派な杉の木です。
約700年もの長きに渡りここに根を張り、何を見てきたのでしょうか。
この杉がお喋りできたら楽しいのに。。。

こちらは奥社、九頭龍社の比べて、かなり人手が多かったです。バスが大門のすぐそばに止まるアクセスのよさ、また近隣には美味しいお蕎麦屋さんが点在しているせいでしょうか。

ただ、自然の中に溶け込むようにひっそりとある奥社を訪れた後だったせいか、中社は立派ではありますが、どこか落ち着きません。
静かに参拝だけを済ませ、長居はしませんでした。

さて、ここからさらに二つの神社をまわります。マップを手に「さて、どのルートで行くがいいか?」考えますが、

どの道を通るか?

またそれによって帰りの足であるバス停はどこになるか?

そんなことを考慮すると、なかなか判断がつかなかったので、中社大門向かい側にあった「戸隠観光情報センター」で何通りかの行き方をアドバイスしていただきました。

その結果、火之御子社から宝光社の順番で回ることに。

中社から火之御子社へ

徒歩で中社から火之御子社まで行くには戸隠古道を歩くか、県道に沿って歩くかです。
熊との遭遇が怖かったので、できれば県道沿いを歩いて行きたかったのですが、県道には人が歩く歩道もなく、それはそれで怖いなと。。。

どちらが危険か?確率的に言えば車にぶつかるより、熊に出会う方が低いかも。。。と判断し、古道を歩くことにしました。

中社から火之御子社までは徒歩で20分ほどです。

途中途中でこのように案内があるので、迷うことはありません。ただ熊が怖いだけです。


誰もいません。。。
人っ子一人歩いていません。。。
とても静かで、熊の恐怖さえなければ、とってもステキな散歩道といったところなのですが、この静けさが熊を呼びこむのでは⁉︎ と、お水のボトルを入れたコンビニのビニール袋をわざとカシャカシャ音を立てて歩きました。

ああ、熊よけの鈴を持ってくれば良かった。。。
こんなところで出会い頭、熊さんと遭遇なんてことになったら、私はどうなってしまうの。。。

先へ進むごとに山の中へ入って行くようです。

ここで、再び案内板。あと3分で到着です。もう一息!

しかし、そこでもまた熊です。。。
ここではただの「熊」ではなく「ツキノワグマ」とあります。「Black Bear」ですよ⁉︎
この具体的過ぎる表記がさらなる恐怖を駆り立てます。


もうここまで来たからには怖くとも後戻りはできません。一気に進むと、そこにはひっそりと火之御子社がありました。

普通なら20分かかるところを、15分もかからずに到着!
もう景色を楽しむというよりは、早く目的地へ着きたい一心だったようです。

火之御子社(ひのみこしゃ)

こちらは天岩戸の前で舞を舞った女の神様、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が祀られている神社です。
その逸話どおり、舞楽芸能上達、開運、縁結び、火防の守り神とされています。

無人でしたが、お賽銭を入れて参拝はできました。

火之御子社から宝光社へ

あまりに怖かったので、ここからまた車道を歩いて宝光社まで行こうかと、一度は県道沿いに降りてみたものの。。。
やはりビュンビュンと車が通る脇を歩くのも怖いわ。。。というわけで、再び森の中へと戻りました。

森の中を歩きながら、もうここまで来たらビクビクしていても仕方ない!という開き直りがでてきます。

そこで考えるのが、遭遇したときにどうするか?です。

その場にバタンと横たわり、死んだふりをする。。。

いや、それよりは視線を合わせずに静かに後ずさる。。。

それでも襲ってきた場合は?

もう戦うしかありません。果たして熊の急所とはどこか?
ニュースで見聞きしたことのある、熊撃退エピソードを思い出しながら、万が一の時のシュミレーションしながら歩きます。


そんなことに気を取られているうちに、なにやら建物が見えてきました。

どうやら横道から宝光社へ到着してしまったようです。
ここまで15分ほどでした。

宝光社(ほうこうしゃ)

こちらが社殿です。見上げると拝殿の彫刻が素晴らしく、とても立派です。

御祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)で、ご利益は家内安全、開拓、学問技芸、裁縫、安産厄除け、女性と子供の守り神だそうです。

ここでそのまま参拝を済ませましたが、きちんとした入口から入っていないため、手水舎でちゃんと御清めもしてないし。。。と、少し残念な気持ちに。

石段を下って行くと、ちゃんとした宝光社の入口がありました。

県道沿いから行けば、正当な順番で参拝できたのに。。。
この、270余段の石段を登るのは大変だったとは思いますが。。。

まぁ、それもこれも神様の御導きと考えましょう!

何はともあれ、無事に戸隠神社五社、すべてを巡り無事に参拝することができました。

このすぐそばに長野駅行きのバス停があるので、そのままバス停へ。


写真のバス停は下り方面行きです。その向かい(こちら側)が長野駅方面行きとなります。

バス停のお向かいには立派な宿坊がありました。こんなところに泊まりながら、1週間くらいこの地に留まるのも悪くないかな?などと考えました。

が、、、やはり熊が気になります(笑)

タイミング悪く、バスがくるまで30分以上待ちましたが、急ぐ旅でもありません。たまにはこんな静かな場所でのんびりするのも悪くないもの。

ぼんやりしているうちに到着したバスに乗り、途中「戸隠蕎麦博物館」にも寄ろうかしら?と考えましたが、とても熊疲れしていたので、まっすぐ長野駅まで帰ったのでした。。。

断念した絶景スポット「鏡池」

「戸隠蕎麦博物館」以外にも、今回断念した場所がありました。

このエリアの見どころとして、神社以外に「鏡池」という美しい景色を拝むことができるスポットがあります。

時間もあることだし、どうせここまできたのなら是非見ておこうと思っていたのですが、今回は熊が怖くて疲れてしまい、足が向きませんでした。

たとえバスを使っても最寄りの「鏡池入口」バス停からは徒歩で山の中を40分ほど歩かねばなりません。
これは冗談抜きで怖かったのです。

途中途中に現れる「熊注意」のサイン、そして黒く丸い熊の目撃情報。。。そんなことを見聞きしてからというもの、とにかく周りをキョロキョロ、視覚、聴覚研ぎ澄ませ、ビクビクしながら歩いていました。

中社そばにある観光情報センターでも「熊、そんなに出ます?」と尋ねてみたところ、「最近、ちらほら目撃情報ありますね〜」と、サラッと言ってくれるのです。。。



中社から火之御子社、宝光社までの道すがら、人気のない古道を一人で歩く恐怖に耐えたわけですが、それをまた再び?と思うと、その恐怖に打ち勝てず、心身ともにすっかり疲れてしまい、「鏡池」への訪問を断念したというわけです。

「鏡池」よりももう少し簡単に行ける「小鳥ケ池」というところもおすすめらしいので迷いましたが、いずれにしても熊の恐怖に耐えねばならぬのは同じこと。というわけでこちらも断念。。。

我々人間の方が山に入っていくのですから、熊との遭遇は仕方のないこと。きっと熊の方も「あの女、キョロキョロと怖い顔して歩いてるな」なとど陰からこちらをうかがっていたに違いありません。

次回は一人ではなくお喋りしながら歩ける同行者と訪れるか、熊よけの鈴を持参で今回見逃したスポットを見に行きたいと思いました。

見逃しスポットはありましたが、何はともあれ目的のお蕎麦屋さんで食事もできたし、戸隠神社五社すべてで参拝することもできたので、今回の戸隠トリップは大成功と言えましょう!