昨日は台風一過でカラリと良い天気の東京でしたが、今日はまた雨模様の寒い一日でした。
秋を実感できるようになってきたと思ったら、すでに一日一日、確実に冬に向かっている感じ。
ああ、月日が経つのは早いです。。。
数日前も、東京ミッドタウンでぶらぶらとお買い物をしているとき、虎屋さんの暖簾がいつのまにか夏の白から紺色に変わっていて、ここでもさらに季節においていかれてるわ、私。。。などと思ったばかり(笑)
もう10月も半ばですものね。と、そんな久しぶりの虎屋さんでしたが、のぞいてみれば『新栗まつり』只中でした。
普段、こちらではほとんど羊羹と干菓子ばかりなので、最近はあまり頻繁には覗くこともなく、『新栗まつり』もノーマークだったのですが、運良く滑り込みセーフ。
ちょうど長野で美味しい栗菓子に出会い、私の中の栗フィーバーが持続中だったのでラッキー〜。
とらや 新栗まつり
虎屋さんではその年に採れた国産新栗(茨城、九州)を使ったお菓子を秋限定で順次販売しています。
質の高い栗が確保でき次第ということなので、販売開始日は直前までわからないそうです。
今年は9月上旬から始まり、すでに販売終了しているお菓子もあります。
できることなら全て味わってみたかったのですが、いくつか逃して残念無念です。
現在販売されているものは、ほとんどが10月いっぱいとなっているようです。
詳しくは虎屋さんの見ているだけでうっとりする素敵なホームページで確認できます。
今回はそんな『新栗まつり』から生菓子をいくつかお持ち帰りしてみました。
栗粉餅(くりこもち)
求肥で薄くくるんだ上品な甘さのこし餡に、白餡と裏ごしした栗を混ぜた栗餡そぼろをくっつけた生菓子です。
ホロホロとした栗そぼろはお口の中で栗の風味を微かに残しながら消えていきます。
お味のみならず、崩して食べてしまうのがもったいないと思うほど、ビジュアルも素敵です。
栗名月(くりめいげつ)
白餡と裏ごしした栗を合わせた栗餡で、きめ細かいこし餡を包んでいます。
形が違うだけでお味は「栗粉餅」と同じ?と思ってしまうところですが、こちらの方がより栗の風味を強く感じられます。
好みかと思いますが、我が家の面々は私をはじめ、こちらが一番美味しい!と珍しく意見が一致(笑)
栗のしっかりとした風味、そしてきめ細かな食感といい、とっても上質な生菓子でした。
こちらは十三夜にちなんだお菓子で3日間のみ販売とのこと。ちなみに今年の十三夜は10月11日で10/9〜11までの販売でした。
知らずに訪れたのですが、たまたま運良く出会うことができました。
栗鹿の子(くりかのこ)
白餡の玉に蜜漬けの新栗をつけた、見た目も美しき栗鹿の子です。
天蜜と呼ばれる寒天と砂糖を溶かした蜜でコーティングされている栗はツヤッツヤッ!
栗の風味はもちろん、ほどよい甘さと歯触りで、栗の美味しさが存分に楽しめます。
鹿の子は鹿の子斑を模したお菓子だそうですが、この栗鹿の子はなんとも美しい鹿ですね。
栗蒸羊羹(くりむしようかん)
餡子に小麦粉と葛粉、さらには栗を漬けておいた蜜を加えて練り上げた蒸羊羹です。ゴロゴロっと新栗が入っています。
この姿、虎屋さんのイメージにぴったりと思うのは私だけでしょうか?
素敵です。。。
もっちりとした絶妙な食感と、栗の風味が相まって、この時期だからこその羊羹が堪能できます。
改めて、「さすが虎屋さんだな」と思いました。どのお菓子もとっても美味しくて、『新栗まつり』中の再訪は確実です。
ちょっとしたお値段になりますが、たまの贅沢もいいものです。