夏休み中も度々ランチ会でストレスを発散している我ら専業主婦。
そんなにランチばかりしてて太らないのか⁉︎ と思ってしまいますが、見渡す限り太っている人はいません。
みんな口々に
「痩せたい!」
などと申しておりますが、どこが痩せる必要などある?と思うような方ばかりです。
私もダイエットにはひときわ関心をもっているので、同じように「どうしたら太らないのよ〜」などといつも叫んでいるのですが、みんなでダイエットについて語っているようでいて、実はこれまで真剣にかつ具体的に語り合った事のないトピックでした。
ここはひとつガッツリと調査をしてみたい!
そう思っていた時に、たまたまスレンダー揃いのグループからランチのお誘いがありました。
太らないのはそれなりの理由がある
今回集まった面々は、かれこれ15年以上の付き合いになります。
現在はスレンダーでも途中でポッチャリと肥えた人もいますが、全く体型の変わっていない人も何人かいます。
もちろん体質的な問題も無視できませんが、それ以上に太らない習慣のようなものが身についているはず。
そう思って、あれこれと観察し、鬱陶しいくらいにあれこれと聞いてみると、なるほど太らないのにはやはり理由があることがわかりました。
その辺をわかりやすくグループわけして、どんなタイプの人がどんな食べ方をしているかを、それぞれの場面ごとに整理してみました。
グループは以下の通り。
グループA
若い時から体型が変わらない方々。
グループB
現在は若い時と同じだが、太った時期はあったという方々。
グループC
若い時よりは若干太ってしまったが、これ以上太らないよう尽力している方々(私はここです)。
美味しいものも食べたい!でも太りたくない!という方は参考になるかもしれません。
ランチのお店選び
今回のランチ、お店はおうどんをメインとする和食のお店でした。
暑いせいか真夏に選ばれるのは、あっさりとした和食の店が圧倒的に多いのですが、実際にいった和食店のほか、イタリアンのお店も候補に上がっていました。
一応、どこにする?という多数決がとられましたが、意見が割れたため、発起人に権限ありということで、和食のお店が選ばれました。
この発起人はグループAの方。つまり若い頃から体型の変わらない人です。
私などは暑いからこそ精をつけなければ!と、肉だ鰻だとガッツリ系を好む傾向にありますが、無理をしてまでも食べないというのが、太らない人の考え方のようです。
ポイント①
無理に食べようとしない。
メニュー選び
このお店のランチ構成は選べるランチです。
一つは野菜の天ぷら、お刺身、小鉢いくつかと、小さな冷たいおうどんなどが並ぶ御膳。
もう一つは各種うどんと丼ものを好きに組み合わせるセットメニュー。
うどんは肉、カレー、大根おろし、きのこ、素うどんなど。
丼ものは天丼、牛丼、マグロ丼、しらす丼など。
ほか、メインとなる一品料理はおうどん。
ここでどんなメニューを選んだか。
面白いといいますか、当然というべきか、決められたわけでもないのに、グループごとにくっきりと選ぶものが分かれたのでした。
まず、グループAの体型の変わらない面々は全員が御膳を選びました。
現在は痩せているけれど、かつて太った経験のあるグループBの方々が選んだのは、きのこや大根おろしなどがトッピングされたあっさりおうどんと漬魚介系丼のセット。
そして私。グループCはお肉などがトッピングされているおうどんと、天丼のセットをチョイス。
これだけ見てもわかります。。。
御膳は品数も多く、野菜の天ぷらなど一見太りそうですが、小鉢はどれも野菜のお浸しのようなもの。メインのうどんも小さな一口サイズで、炭水化物率はかなり低いと言えます。
トータルで見ると、一番バランスのとれた食事です。
うどんと丼もののセットを選んだグループBも、皆さんあっさり系をチョイス。
「炭水化物」と「脂」という禁断の組み合わせを巧みに避けています。
量的にもカロリー的にも、グループCの選んだメニューが一番肥えるメニューです。
痩せている人は、しっかり食べなくちゃ!などと、お腹に溜まるメニューは選ばないということです。
ポイント②
メニューの中から選ぶのは野菜中心、品数の多いもの。
食事の量
私は外食の際、オーダーしたものは絶対に残しません。
もちろんあまりにポーションが大きくて、食べきれないといったときは別ですが、食べられるのなら気にせず完食します。
しかし、よくよく観察していると、みんな適度に残しているのです。
丼ものならご飯は半分など、主に炭水化物を残しています。
これはグループA、B、C、誰にでも共通することでした。私を除いては(笑)
「残すのはカロリーを意識して?それともお腹いっぱいだから?」
尋ねてみました。
グループAは「もうお腹いっぱい」
グループBは「全部お米を食べたら太りそうだから」
そんな回答でした。
グループAの方々は元々粗食なようで、胃袋が小さいのかも知れないと判断しました。
グループBは、これはカロリー摂りすぎ!と判断した場合は、調節しているそうです。
ポイント③
無理に完食しようとしない。
食事の時間
私は食べるのがとっても遅いのですが、みなさん同じように、いやそれ以上に遅いです(笑)
特にグループAの面々は、お喋りをしながらというのもありますが、時折箸を置き、ゆっくりとお茶などを飲み、また食べ始めるといった具合に、一気には食べません。
そうこうするうちに、満腹中枢がいやでも働き、「もうお腹いっぱいだわ」と、完食出来なかったりするのでしょう。
これはよく言われていることですが、ゆっくりと食事をすることは食べ過ぎ防止になるようですね。
ポイント④
食事はゆっくりと食べる
デザート選び
この日は食後のお茶やデザートのつかないお店だったので、場所を近場のカフェに移しました。
美味しそうなケーキが並んでいますが、誰も注意を払う者はいません。
「これ、美味しそう!食べたいわ〜」
などと言っているのは、私一人です。
ここでそれぞれがオーダーしたのは、カプチーノやカフェラテ。それを砂糖なしで飲んでいました。
「ねぇ!デザート食べたくならない?」
と、ここでまた質問です。
「もうたくさん食べたじゃないの。これ以上入らないわ」
そう言うのは、もちろんグループAです。
「結構しっかり食べたから、今日はデザートはパスするわ」
これはグループB、Cです。
自分だけ太るのも悔しいので、涙を飲んで私もこの日はデザートをパスしました。
では、普段デザートが出るようなお店でこの面々が選ぶのはどんなものか?
ほとんどがスポンジやクリームをたっぷり使ったケーキのようなものはオーダーしません。
フルーツコンポートやゼリーなどです。
私がいつもクリームたっぷりの甘いケーキなどを食べていると、「太るわよ〜」などとグループBの方々に言われるので、やはり太らないようにカロリー控えめなデザートを選んでいるようです。
グループCの中には、私のようにしっかりと太りそうなデザートを選ぶことのある人もいますが、みんな一様に
「今夜は晩御飯抜くからいいわ」
と、なんらかの対策をしているようです。
ちなみに、私も最近はしっかり外でランチを食べた時は、晩御飯を抜くようにしています。
これをしていると、確かに太りません。
ポイント⑤
デザートもクリーム、スポンジ系の脂と糖は避ける。
体型が変わらない理由
食生活が若い頃から全く変わっていない、むしろ軽くなっているくらいなのに太るのは、やはり若い頃に比べて代謝が悪くなっていからといえましょう。
消費エネルギーが低いにも関わらず、若い頃と同じように食べていては太るのも当然。
ならば、体型の変わらない人は若い頃と今では違うものを食べていた?と思いきや、尋ねてみると、全く同じような食生活をしてきたといいます。
そのまま太りも痩せもせず、20代の体型をキープし続けているのです。
そこで普段どんなものを食べているか、その嗜好を尋ねてみたところ、
「お肉なんかはほんの少し。ほとんど野菜ばかりかしら」
そんな答えが返ってきました。
さらに、どんなお料理を好んで作り、食べているかの問いには、
「茄子を焼いてお味噌を乗せたもの。葉物野菜のお浸し、野菜炒めなんかが好き」
だそうです。。。私からしたら、かなり物足りないものです。
「お肉は?焼き茄子の味噌は肉味噌にするとか、野菜炒めにお肉を加えたりとかしたくならない?」
そんな問いにも
「別にお肉がなくても美味しく頂けるわよ」
ですってさ!
わかりました!つまり、グループAの方々は、太らないお食事が好きなのです。
食べ物の嗜好というのは、そう変わるものではありません。子供の頃との比較ならいざ知らず、成人する歳にでもなれば、ある程度食べ物の嗜好は定着しているものです。
体型が変わらないのは、若い頃から今に至るまで、太らない物を好んで食べているせいなのです。
これは健康的で適切なカロリー摂取をしているということなのでしょう。
その証拠に、このような方々はこれまで大きな病気などした事はありません。
粗食はいいのか悪いのか?
体型の変わらない人は概して粗食です。洋食よりは和食を好み、甘いものもほどほど。
その嗜好は若い頃から変わることがありません。
私はと言えば、アラフィフエイジとなるまで、和食などには見向きもしませんでした。
とにかく肉、肉、肉です。
それこそ、前菜はポーク、メインはビーフ、デザートはチキンと言うくらいに、肉三昧(笑)
もちろんバターやクリームなども大好物。
元々の好みが完全に洋食なところを、外国人夫と結婚したことでさらに拍車がかかったといえます(そういえば、ダイエットを気にするようになったのも、結婚してからです)。
30代まではそれでも問題ありませんでしたが、考えてみれば40半ばを過ぎたあたりから、不穏な変化が現れ始めたのです。
胃腸を酷使しすぎたのか、消化器系の病気にかかり、身体が嗜好についていけなくなりました。
以来なるべく和食を食べるように心掛けてはいますが、未だに気持ちは洋食よりです。
これを見てもわかるように、やはり日本人の身体には和食が合っているのかも知れません。
病気になった一因は日本人のくせに欧米人のような食生活を長年続けたせいもあるのでしょう。
粗食であることはダイエットのみならず、健康にも良いのだわ!
と、思ったところ、違う声も聞こえてきました。
「私の母は昔から毎日洋食。お肉ばかり食べてるけど、90歳を過ぎてても元気よ!」
ここでグループAの一人が
「人間ドックに行くと、必ずタンパク質をもっと摂らないと、筋肉が弱くなって歳をとってから大変だと言われるの」
などと言います。
粗食がいいのか、しっかり食べた方がいいのか、なんだか、わからなくなってきました。
ただ痩せるためなら粗食にしていればいいのでしょうが、健康を害しては意味がありません。
巷に出回る健康に関する本や記事なども、粗食を進めるものもあれば、食べることを推奨するものもあります。
もちろん栄養過多は論外ですが、どのような物をいかほど食べたらいいものか?
グループAの病気知らずさんに意見を求めたところ
「体質もあると思うけれど、心身の健康を考えたら、好みに合うものを適度にっていうのがいいんじゃないかしら?」
そんな答えが返ってきました。
つまり、食の好みを変えたところで、健康とスレンダー体型をキープできるとは限らない。。。と、いうことでしょうか。
しかし、そうは言っても、きっと私がこの方のように、あっさりとした和食党になり、腹八分目と適度な食生活ができれば、太った!だのなんだのとジタバタしなくて済むのだろうなと思います。
食事だけではダメ
さて、食生活も重要な事ですが、もう一つダイエットを論じる上で欠かせないのが運動です。
昔から体型が変わらないというグループAの人などはとにかくフットワークが軽いという印象を受けます。
特別な運動はしていませんが、毎日のように外出しては、あちらこちらと社交に趣味にと飛び回っています。
普段の様子を見ていても、お買い物は徒歩か自転車。きちんとしたファッションでお出かけの時以外、車は使わないといいます。
またグループBやCの方々はジム通いやダンス教室でのレッスンを日課としていて、日常的に身体を動かす機会を設けています。
「強制的にカロリーを消費しないと、もはや美味しいものは食べられないわよ」
そう言っています。
それは私自身も大いに同意するところで、食べるためにウォーキングを続けている身の上です。
おまけにエレベーターやエスカレーターは使わず、可能な限り自分の足を使うように普段から心掛けています。
最初は辛いものですが、筋肉がついてくるせいか、次第に辛さは感じなくなります。
習慣としてしまえば、どんな事も面倒や辛さを感じなくなるのでしょう。
そんな日々の小さなアクションが積もり積もって結果となると思えば、普段どう生活するかも重要ということですね。
美への強い意識が原動力となる
グループAの方々のように、元々が太らないような嗜好を持っている人は別ですが、そうでないグループB、Cの方々については、やはり相応の努力は続けていると言えます。
たった1ヶ月程度のダイエットであるならわかりますが、何十年にも渡り食をコントロールするのは辛くはないのでしょうか?
私などは秋から冬はとにかくダイエットを忘れて、好きなように食べます。
当然のことながら、食べれば太ります。
冬季についた贅肉を初夏から秋にかけてするダイエットで元に戻す、そんなことが近年の日課になっていたくらいで、常に太らない食事を念頭にということができません。
現在は運動で食べた分を消費するという術を得たので、ダイエットこそしませんが、まったく食事をコントロールしないわけではありません。
そのせいで、時には「もっと食べたーい!」と悶々とする事もあります。
「どうしたらモチベーションを保てるの?」
そんな問いに帰ってきた言葉は、
「ダンスの発表会でドレスを着た姿を想像するのよ」
「好きなお洋服が着られなくなるわ!と思うと我慢できるのよ」
「中年だからこそ、小綺麗にしなくちゃって、その一心で我慢するのよ!」
などなど、やはり自分を少しでも素敵に見せたいというのが一番の動機となっています。
幾つになって女は美しくありたいもの。食欲を制御し、体型維持に尽力する大きな原動力は、やはり「美」ということのようですね。