専業主婦という生き物

美味しいもの、美容、国際結婚、噂話、専業主婦についてなどを思いつくまま綴るブログ。

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国際結婚も専業主婦も結局必要なのは自立心なのか。リスキーな生き方と心得ておいた方がいいというお話。

昨年末だったでしょうか、国際結婚カップルの離婚について書きましたが、思えば何十年も連れ添った、いわゆる側から見れば「もう安泰ね」と思っていたカップルの離婚も少なくありません。

日本人同士の結婚でも「熟年離婚」は珍しくなくなりましたが、国際結婚でも同じなのだなと、あれこれ考えている今日この頃。

離婚の原因はさまざまありますが、これまで見てきた国際結婚カップルの離婚で、大きな原因の一つになっていることに「自立」という問題が挙げられます。

これは経済的なことみならず、精神的な面も含め、双方の「自立」に対する考え方の違いがその関係に大きな溝を作ることになったというケースです。







国際結婚する方の中には、お互いに意思の疎通が十分でないまま結婚してしまう人がいます。
単純に言ってしまえば言語の問題ということになりますが、実は単に相手の言葉が理解できるできないということではなく、育ったバックグラウンドによる習慣や常識の違いというものも大きく関係します。

日本人特有の「わかってくれていると思っていた」という事が、結婚後にまったく分かり合えていなかったということがわかり、2人の関係に亀裂をもたらす原因にもなります。

一つの例として、2年間の海外での同棲を経てめでたく結婚したカップルがいました。
結婚を機に日本で生活を始めた2人ですが、妻の方は専業主婦になる事が当然と思っていました。それは彼女よりも先に国際結婚していった友人達のほとんどが専業主婦として子供を産み、育てている姿を見てきたからです。
当然のことながら、自分もそうなるであろうと、勝手に相手も同じ考えであろうと思い込んでいたのです。

毎日スーパーへ行き、ご馳走を作り、テーブルにキャンドルを灯して待つ妻に対して、ある日外国人である夫がこう言ったそうです。

「ところで、キミはいつ仕事を見つけにいくの?先月も今月も生活費を出してないでしょ?はやく返してくれないかな?」

言われた妻は一瞬なんの話をしているかわからなかったといいます。

「私たち、結婚して夫婦になったのよね?それなのに、同棲してた時と同じにしろというの?」

彼女の反論に対して返ってきた言葉は、

「結婚しようがしまいが、僕はキミを養うつもりはないよ」

「僕の稼いだお金で、勝手に買い物をするのはやめてくれないか?」

言われた妻は呆然としたといいます。

我ら昭和の時代を謳歌してきた女にとって、この外国人夫の言葉は理解し難いことだったのです。

結婚したからには夫はどんなことをしてでも、妻子を養うのは当然のこと。それが当たり前の社会で育ってきたからです。

それが結婚したばかりの夫から、「養うつもりはない」と堂々と宣言されたのです。これは大変なショックであることは想像できます。

当時、私も含め、すでに結婚し子供のいた数人の友人達で集まり、よく相談にのっていました。

そんな男とは別れてしまいなさいよ!

そんな意見もあれば、

相手がそういう考えなら、フィフティフィフティの関係を貫くのもいいんじゃない?


そんなことを言うのなら、旦那よりもたくさん稼いで威張りくさってあげなさいな!
ここは日本、あなたのホームグラウンドよ!

と、これは私です(笑)

だって、悔しいじゃないですか!

男とか女とか関係なく、相手を大切にしてあげようという気持ちがあるのなら、もっと言い方があるはずです。

私は典型的な昭和の女なので、下世話なことを言えば、お金は愛情のバロメーターであるとさえ思っています。
好きでもない女性に大枚をはたく男性はいません。相手に喜んで欲しい、嬉しそうにしている顔が見たい、そう思えばお金も一つの道具となるのです。

自分の損ばかりに目を向けて、自分のために一生懸命好きなお料理を日々並べてくれる彼女に対して、そんな言葉を投げつけるだなんて、愛情が足りないとしか思えませんでした。

結局、その妻は仕事を見つけ、働き始めましたが、すれ違いや子供を持つか持たないかなどで意見の相違があり、1年後には離婚してしまいました。








これは経済的な自立が原因となったケースですが、メンタル面での自立が問題になることもあります。

それが、前回の離婚に関する記事で登場したカップルです。

「彼女にはもっと自立してほしかった」

旦那様はそう言います。

自立とは専業主婦であった妻に対して、経済的な自立をして欲しかったということ?

尋ねてみたところ、経済的に余裕があればいいけれど、家計が苦しいのなら文句ばかり言わずに家族のためにパートするなり、働いて欲しいと思っていた。
せめて自分のための交際費や美容にかかるお金くらいは自分で稼ぐべきだと主張していたそうです。

それに対して奥様の方はといえば、

「男性が家族を養うのは当然のこと。私は家庭を守るのが仕事。あなたの努力が足りない」

そう言って、働こうとはしなかったといいます。

欧米では。。。と言いながら、都合の良いところだけ日本人妻的な考えを突きつけてくる妻に矛盾を感じていたといいます。

そして何よりも苦痛だったのが、妻が何一つ一人ではやろうとしなかったことだそうです。

ちょっとした銀行への用事、振込や入金といった簡単なことから、引っ越しの際の光熱費の契約、また子供に関しても学校選びから手続き、保護者会や個人面談など、すべてご主人が一緒でなければやらなかったといいます。

これらすべて、大人であれば誰でもできることです。その妻とて、それくらいのことはやろうと思えばできたはず。それでも「一人だと不安だから」と、常に旦那様と一緒でなければ自分から一切動こうとしなかったそうです。

嘘のような話ですが、これは本当のことで、私もずっとそばで見てきて、何度か「そんなことくらい一人でサクッとやってしまった方が面倒がないんじゃないかしら?」などと言っていたくらいでした。

しかしその妻は「もし何かあったらいけないし、2人の方が安心だから」と、旦那様を頼りきっていたのです。

旦那様の方からしたら、これが最大の不満の種になっていたのです。
言葉も通じない海外生活ならまだしも、日本は妻の生まれ育った国です。むしろ旦那様の方がわからないことだらけのはずなのに、全身で寄りかかられてくることに、ほとほと疲れたといいます。

長年連れ添っている国際結婚カップルを見ると、割と豪傑な女性が多いと感じます。
「ひとりだっていくらでも生きていけるわ」という強気な女性達です。

友人の一人は、旦那様の稼ぎが良くないからと、自分が稼ぐ代わりに旦那様を専業主夫にしてしまった人もいます。
このカップルもすったもんだありましたが、夫婦の役割を逆転したことで、今はとっても円満に暮らしています。

昨今では日本でも「夫婦として」というよりは、個人をより尊重するようになっています。
妻も夫の収入に寄りかかるのではなく、共に働き経済的にも自立しましょうといった具合にです。

これはパートナーに対して自立を求めるということで、夫婦のありかたも欧米化してきているといえます。








専業主婦というと、誰もが一緒くたに夫に養ってもらっている自立していない人間と思われるようですが、そんな人ばかりではありません。

実際に生活を支えてもらっているのは確かなことですが、そこには夫婦の役割分担というものがあり、専業主婦は家事育児を担っています。

私も専業主婦ですが、外国人夫に対して「養ってもらっている」という負い目を感じたことは一度もありません。

夫は外で働きお金を得てくるのが役目なので、家では何もしなくていいのです。一方の私は家の中で働いていることになるので、家庭でのことはすべての私の役割です。
その代わり、私は夫からお給料を貰っていると考えています。それが生活費です。

自分が遊ぶお金は、これまで自分が稼いできたお金を遣います。ランチをしたり旅行をしたり、日々の生活で贅沢をしなければ、専業主婦をしていてもそれくらいのお金は工面できます。

別に生活費の中から自分の遊ぶお金を遣っても文句を言われるようなことはありませんが、それは家族のためのお金だと考えています。


国際結婚に限らず、あまりに相手に対して負荷を負わせるというのは、その関係にヒビを入れる一つの大きな原因になります。

仕事をしている、していないに関わらず、なにか家族に危機が訪れた時、お互いがいかに家族を守っていくか、どれだけ努力できるかという姿勢を常に見せていくことが大切です。

専業主婦であっても、もしも旦那様になにかあって経済的に困窮するような事態になっても、夫に代わって自分が家族を養っていく!とそれくらいの気概がないと、今の苦しい時代を乗り越えていくことはできないでしょう。

国際結婚なら尚更です。大陸的な考えというのでしょうか、あちらの方々はその土地に執着しない人が多いものです。
全てにおいて自由の精神が根底にあるので、生活を変えることに対しての恐れが、日本人と同じではありません。

納得のいかないことに目をつぶって現状維持するくらいなら、よりベターな環境を求め、居心地が悪ければ、より良い方へシフトする。そこに我々の考える「情」のようなものはありません。

周りの国際結婚カップルの離婚を見ていると、あまりの割り切りの良さに、長年連れ添ってきた「情」はないのかしら?と思うこともしばしばです。
2人で苦労して築き上げてきたものは、まるでなかったことのように忘れ去られているのです。

過去に囚われるのは時にナンセンスであると私も思いますが、日本人的な考えからすれば、相手が自分にしてきてくれたことに対する恩義はないのか?と悶々とするのも正直なところです。

しかし、そんなことにとらわれていたら、国際結婚などできません。
相手と同じくらいの割り切りの良さを持たなければ、ストレスでどうにかなってしまいます。
私も外国人との二十数年にも及ぶ結婚生活でそれを学びました。

もしも相手が一緒にいる意味がないと判断すれば、何十年連れ添おうが関係はありません。そこでパタっと家族として、夫婦としての関係は切られるのです。
だからこそ、常に頭には「自立」という言葉がありました。

専業主婦として生活していても、万が一の時は自分と子供が暮らすに困らないくらいの準備と心算は必要だと思ってきましたし、今でもそう思っています。

幸いなことに子供達も成長しました。私と外国人夫が喧嘩などをしていると、「マミー、3人いればこれまで通り生活できるからね!」などと言って、外国人夫にプレッシャーをかけるくらいに大人になりました(笑)

国際結婚をしている女性も、「家事も育児も率先してやってくれる優しい外国人夫」という姿にばかり目を向けていてはいけません。
あの、元日産のCEOであったカルロス・ゴーンさんの会見を観てください。いざ敵になったとき、常に自分を守るため、正当化するために素晴らしいプレゼンしてくるのです(笑)
あちらの方々は子供の頃からそのような教育を受けてきているのです。なかなか手強いですよ。

それはともかくとして、国際結婚に際して「自立」は大きな問題になり得るということです。
日本では男性を立てるか弱き乙女の方がいまだにウケはいいようですが、外国人にとって、そんな女性はただの都合のいい女です。本当にリスペクトされるのは、むしろ逞しさのある強い女性です。

男だから、女だからなどとは考えていません。ただお互いに、常に頼れる存在であって欲しいのです。







国際結婚に限らず、これからを生きる専業主婦の女性も同じです。
夫と言えども所詮は他人なのですから、いざという時に途方に暮れないように、しっかりと自立について考えておくべきです。
それは「仕事しましょう」ということではありません。
その家庭によって家族の役割もあるでしょうし、子育てを優先するか、自分のキャリアを優先するかはその人の自由です。

ただ、専業主婦といえども、たとえ離婚ということになっても、自分と子供の生活を支えるだけの手段と自信くらいは持っていましょうということです。

国際結婚も専業主婦もリスキーな生き方です。
思えばその両方という立場に、私は何十年も鎮座しているのですね。図太くなって当然。可愛げなくて当然ということです(笑)


※国際結婚と一言でいっても、お国は様々。そして国によって文化や習慣は異なります。私の場合、自身も含め、周りの国際結婚カップルのほとんどは相手が欧米系の人です。
そのため、私がここで書いているのは、すべての外国人配偶者に当てはまることではありません。
お国が違えば考え方も行動も異なるということを付け加えておきます。