お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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趣味とブログ。一生ブログを書き続けるのもいいかも、そう思った『90歳のブロガー』のお話。

1月最後の日曜日です。
昼間は燦々と太陽が降り注ぎ、最高のお天気でしたが、今日も家族でステイホーム。
のんびりと、またブログに使う写真の整理をしていました。
なかなか終わりません(笑)

明日からもう2月です。バレンタイン向けのお菓子は明日からにして、1月最後の今日はお菓子ではなくブログのお話にします。


先日、ネットで「90歳のブロガー」という記事を読みました。

80歳でパソコンを始め、84歳で『さっちゃんのお気楽ブログ』というブログを立ち上げた女性のお話です。


plaza.rakuten.co.jp


94歳と半年で亡くなるまでの10年間、ほぼ毎日、趣味である絵画に文章を添えて投稿していたといいますから、すごいものです。

文章を書くだけならまだしも、メインはおそらく趣味である絵画の方でしょう。
その作業量とはいかほどのものか、同じブログを書く人間としてはよくわかります。

私などお菓子の写真を撮り、それを食べ、レビューを書くだけで結構大変だなと、おサボりすることも多いのに、一枚の絵を毎日仕上げてブログに投稿するのですから、すごいものです。

きっと、絵を描くことも、文章を書くことも、すごく好きだったのだと思います。

メディアでも何度も取り上げられ、書籍の出版もされた方だそうですが、私は初めてそんなブロガーがいることを知りました。

そして、自分のブログを書くのもそっちのけで、その方のブログを読んでいました。





毎日、お花をモチーフとした静物画を中心に、時に人物や風景画などの自作絵画がお披露目されるのですが、絵がとてもお上手で驚かされます。

そこにちょっとした文章が加えられるのですが、これもまた色々と考えされられることが多かったです。

長ったり、短かったり、その日によってまちまちですが、どれも生活の一場面を切り取った、詩のような文章によって、その日常が綴られています。

一見なんでもないように、さらりと書いておられますが、それは必ずしも優等生的なメッセージではありません。

ああしましょう、こうしましょう、こうするべき、ああするべき、年長者にありがちな押し付けがましさは一切ありません。
おごりが一切ないのです。

ただ淡々と自身のこと、身の回りで起きたことなどを語るだけ。

これは、とても勉強になりました。

ついつい自分の考えや経験したことの結果だけで物事を判断し、それが善であるとばかりに押し付けてしまいがちですが、それがいかに滑稽なことであるか、改めて感じることができました。
そして、自身を振り返り、50代の私がなにをわかったふりをして言っちゃってるのかしら。。。
そう、ちょっと恥ずかしくなりました(笑)

ブログを書く上で、大切な学びです。

このお年になられた方だからなのでしょうか、達観に到達したからこそ、偽善のないまっさらな自分を曝け出すことができるのかもしれません。
時にどこかアイロニックさが感じられるのもそのせいでしょう。

淡々の中にふと人間くささが顔を出すところも、小気味よく、読んでいるとホッとさせられたりもします。

思い出話や故人となった友人知人を語るときに溢れる寂寥感に、老いるということの現実を思い知らされ、ちょっと心がザワっとするようなこともあります。

それでも、自分自身のため、存分に時間を使い、生きることを楽しみ、94年の生涯を閉じるその日まで、自身の生をまっとうしようとした姿は、これからそこへ向かう者にとっては、明るい道標になります。





このブログも今年で4年目になりますが、10年にはまだまだ程遠く、50代の私にとって90歳とはまだ見えない世界です。

90代まで生きられるとしたら、これからさらに40年あります。

そう考えると、ちょっと嬉しくなりますし、励みにもなります。

中年期になると、失われた時間を振り返ることが多くなりますが、さらにあと40年もあるのなら、まだ人生半ばといってもいいくらいに時間は残っています。
後ろを振り返るなどまだまだ早い。しっかり前を向いていかねばと思えます。

30代、40代は自分ではなく、夫や子供達のためにほとんどの時間を費やし、気持ちの方も「なによりも家族」として生きてきました。

「家族のため」といっても、それは自分にとっての幸せでもあったので、かけがえのないとてもよい時間であったと思っています。

それでも、自分のために1日24時間使うことができたら。。。と考えたことは数知れません。

しかし、これからは自分の時間です。

20代のころのように、毎日自分の好きなことを存分に楽しむ生活を取り戻すことができます。

違うのは、仕事、結婚、家族、そうした事を視野に入れる事なく、単純に自分の好きなことだけを楽しむことができる点です。

そう考えると、若い頃よりも、むしろ歳をとってからの方が趣味を楽しむことができるのでは?と思えます。

いま、どこが痛いとか、疲れたとか、それは一過性のものですが、やがてそれが日常となる日が来るのでしょう。

何年も続けていた日常生活が次第に困難になっていくという現実を目の当たりにする日が来るのでしょう。

それが老いというものであり、いつか自分の身にも確実に訪れる、避けては通れない道であるなら、それでもなお続けられる趣味があればと余計に感じます。


ブログに体力は必要ありません。

ほとんどお金もかかりません。

いつ、どれだけ、なにを、そんな縛りもありません。

お年寄りにとってはいい趣味になりそうです。

冒頭の90歳ブロガーの方の様に、趣味の絵をアップしてもいいですし、写真、詩や俳句、日記、なんでもOKです。

10年以上ノンストップで!とは思いませんが、細く長くでも継続して、ヨボヨボのお婆ちゃんになっても書いていたいなと思います。

果たしてそのとき、この『はてなブログ』のサービスは残っているでしょうか?
まだまだ40年もありますからね(笑)





先日、乗ったタクシーのドライバーさんは、最近70歳を迎えたといいます。

いきなり仕事を辞めてしまうと、時間を持て余してしまうからと、定年退職後は年金生活をしながら、まだ元気だからと週に2日のアルバイトでタクシーに乗っていると話していました。

しかし、最近趣味を見つけたので、もう仕事はやめて、残りの人生は趣味に没頭する予定だそうです。

その嬉々とした様子を見て、やはり趣味は生き甲斐になるのだなと思いました。

これといった趣味のなかった私が、軽い気持ちでブログを始め、こうして何年も楽しんでいられることは、とても幸運であったと思います。

物事には向き不向き、好き嫌いがあります。沢山の趣味となり得るものの中から、楽しんで継続できるものを見つけられたことを嬉しく思います。


明日からは、チョコレートを中心としたお菓子を順次アップしていく予定です。

ブログを書くだけでなく、お菓子を食べることも趣味のようなものなので、こちらも頑張ります(笑)