時々、無性に食べたくなるお菓子があります。
ほとんどは幼い頃から馴染みの東京で手軽に買えるお菓子ですが、中には現地(地方)の店舗へ行かなければ手に入らないお菓子もあります。
そのうちの一つが京都の『松屋常盤』さんの『味噌松風』。
数年前、京都好きのお友達から「お土産よ」とお裾分けいただいて以来、大好きになったお菓子です。
京都にはお気に入りのお菓子がたくさんあるので、京都まで行ったからといって、すべてのお店を回ることができません。
こちらのお店も毎回足を運ぶことが叶わず、しばらくご無沙汰していました。
東京ではてっきり手に入らないと思っていたところ、なんと高島屋の和菓子バイヤーさんからSNSを通し、定期的に入荷があると教えて頂きました。
高島屋の『銘菓百選』はしっかりチェックしているつもりでしたが、まったくの初耳(笑)
毎月、第3土曜日に入荷するとのことで、私も昨年の入荷日に合わせてお持ち帰りしてきました。
味噌松風
『味噌松風』は西京味噌と小麦粉、砂糖を練り合わせて焼き上げ、表面に黒胡麻を散らしたお菓子です。
お箱の蓋を開けると、お味噌の香りがふわりと漂ってきます。
そうそう!これこれ!と香りだけでワクワク。
お箱いっぱいにきっちりと収まっています。
お行儀悪くも、この箱のままフォークで一枚食べきってしまいたいところですが、とりあえず小さく切り分けで、いただきます。
空気を含んだふわりとした生地に見えますが、これがしっとり、ねっとりしていて、カットするときも結構大変です。
柔らかいのですが、ねっとりとした歯応えもある、独特の食感です。
お味噌の風味と甘さと塩辛さのバランスは秀逸。
もう、とにかく『味噌松風』ならこちらです。
『味噌松風』をお作りしているお店は他にもあります。すべてお試ししたわけではありませんが、やはり私にとっては最初の感動ゆえか、『松屋常盤』さんのものが一番好みです。
京都を訪れ、好きな和菓子屋さんをあちらこちら巡るのは本当に楽しいもので、できることなら直接お店に伺いたいものですが、なかなかそうもいきません。
そんな中、高島屋『銘菓百選』のおかげで、東京にいながらして美味しい地方銘菓を楽しむことができます。
この『味噌松風』も月に一度はいただけるとわかり、嬉しい限りです。