私の守備範囲が狭いせいかもしれませんが、東京ではなかなか「これぞ!」という白小豆を使った和菓子には出会えません。
その分、京都へ出向いた際には白小豆のお菓子を楽しんでくるようにしているのですが、この東京にもとんでもなく美味しい白小豆のお菓子がありました。
前回『葛焼き』をご紹介した、富ヶ谷にある『岬屋』さんの水羊羹です。
少し前のこと。『葛焼き』をお目当てに、日本橋高島屋の『銘菓百選』へ足を運びました。
前回の記事でも書いたのですが、『岬屋』さんのお菓子が『銘菓百選』に入荷されるのは毎週火曜日の昼12時頃です。
この日は12時ぴったりに『葛焼き』が並んだのでそちらを手に取り、他のお菓子を見ていたら、すぐに水羊羹もやってきました。
前回は売り切れだった白小豆のつぶあんをはじめ、水羊羹は全て揃っていたので、4種類全て買いたいところでしたが、なにぶんお値段もなかなかなので、1棹だけお持ち帰りすることに。
とにかく『岬屋』さんの水羊羹、出遅れると売り切れていることが多く、おそらく店頭に並んであっという間なのだと思います。
店員さんに入荷数をお尋ねしたところ、小豆のこし、つぶ、白小豆のこし、つぶ、4種類の水羊羹が各3棹ずつとのこと。
どうりで出遅れると買えないわけです。
白小豆水羊羹 つぶあん
一棹 ¥4,104(税込)
消費期限 5日
見るからにみずみずしく、なんとも上品な白小豆のアイボリーカラー。
贅沢に散りばめられた白小豆。
粒感はしっかりと残してあり、キュッと噛み締めるとさらに小豆の香りが迫ってくるよう。
控えめな甘さを感じながら、お口の中で溶ける涼やかな食感。
奥ゆかしさを残しながらも、その存在感と洗練された味に、どれだけ丁寧に作られたお菓子か、また熟練したプロの技が感じられます。
白小豆の控え目な風味をこれほどまでに引き立てたお菓子ははじめて。まさに感動の美味しさでした。
比較的消費期限もあるので、ゆっくりゆっくりその贅沢を楽しめます。とはいえ、あまりに美味しくて、あっという間に終わってしまうのですが(笑)
これまで京都などでも白小豆を使ったお菓子を頂いていましたが、その中でも一番と言っていいくらい好みで、本当に素晴らしい味わいでした。
お値段はなかなかですが、一口頂いてみれば、どれほどの手間と技術が注ぎ込まれたお菓子なのか、これは納得のお値段です。
www.hw-frankie.com
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余談ですが、少し前にこの水羊羹があまりにも美味しかったのでTwitterでツイートしたところ、和菓子バイヤーさんからもコメントを頂き、たくさんの方に見ていただけました。
これだけ美味しいものなので、やはりファンも多いようですね!