お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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招き猫体質、人招き体質というのがあるらしいが、誰でもなれるんじゃないかというお話。

私には勝手に先輩と慕っている同年輩のご夫婦がいます。
頻繁に会うような間柄ではなく、何かあった時に顔を出す程度なのですが、そのご夫婦に会うと、別れた後にまでとてもいい気分になる大好きな人達です。



先日、そのご夫婦が新しくお店をオープンしたとの連絡を受けたのですが、まだオープン間もないこともあり、殆どお客さんが来ないと言っていました。
そこで少しでも売り上げに貢献できるかと、飲食店にとって最も客足の悪いとされる雨の月曜日を選んで出かけたのでした。

ひょっこりと顔を出した私を見て、

「あっ、招き猫がきたぞ!今日はお客さんがくるんじゃないか?」

「招き猫なんだから、早く客を呼びよせろ!」

そんな冗談を言いながら迎えてくれた夫妻ですが、その後雑談していると、本当にお客さんが次から次へと入ってきて、ゆっくり話す暇もなくなってしまいました。

「こんなお天気の日なのに初の満席だ!」

そう盛り上がるスタッフ達。
とどめは、予約電話で「明日団体さんの貸し切り予約が入ったー!」と。。。

「歳はくっても招き猫体質健在のようだな」

などと言われたのでした。

招き猫体質とは

または「人招き体質」「サクラ体質」などと呼ばれ、その人が店に入ると、それまで閑古鳥が鳴いていた状態でも、途端に満員御礼になってしまうという客を招く人のことを言います。

私は友人たちの間では「招き猫体質」または「客招き体質」などと呼ばれているようで、以前も知人がカフェをオープンした際、「何にもしなくていいから。店の中に座って飲み食いしててよ」などと言われ、繁盛店になるまで暇に任せて毎日のようにタダ飯、タダドリンクを頂いていたことがありました。
しかし本人は何にもしていません。ただまったりと「美味しいわね〜」「しあわせだわ〜」と舌鼓を打っているだけです。

あの現象って、なんなのでしょうか。
変な時間に誰もいない店に入ってのんびりしていても気がつくと満席、ショップで買い物をして誰もいないレジに並び後ろを見ると、いつの間にか列ができている。そんなことがよくあるのです。
本人は「私に限ったことでまあるまいし」と思っていますが

「フランキーちゃんがいるとお客さんが入ってくるんだよ!」

そう言われると、悪い気はしません。

招き猫現象の真意

一種の特殊能力か⁉︎ などと言う人もいますが、スピリチュアルなことに関しては懐疑的な私なので、「たまたまでしょ?」などと思うと同時に、誰しもそんな体質は持っているのでは?と思っています。

人が人を呼ぶ

冷静に考えてみると、誰も客のいない飲食店などは、「流行ってない?=美味しくない?」「誰もいないと入りづらい」と思うのが普通のことです。
それが誰か一人でも店にいれば、ずっと入りやすくなるというのが人の心理ではないでしょうか?
つまり私が何か特別な能力を持っているということではなく、ただ誰いなくても平気よ!とばかりに居座っていられる図々しさに引き寄せられて、人がくるという「人が人を呼ぶ」現象とも考えられます。

相性から生まれる雰囲気

また、別の見方をすれば、それは相性の問題といいますか、自分が一緒にいて素敵な気分になれる相手、また居心地のいい幸せな気分になれる場所だからこそ、そんなラックが寄ってくるのではないかな?と思うのです。

相性のいい同士が楽しそうな雰囲気を醸し出していれば、誰もが微笑ましい気持ちになるものです。
仏頂面をした人のそばにいたいか、笑顔の人のそばにいたいかを考えれば至極当然のことです。
私が客を呼ぶとするなら、大好きな人達と楽しく過ごしている雰囲気に人が吸い寄せられているのでしょう。

その証拠にどこででもそんな現象が起きるわけではありませんから。
もしも行くとこ行くとこ人がワサワサと寄って来たら、人混みの嫌いな私などは狂うでしょう(笑)

入りづらかった所に誰がいることで安心感が生まれる、また中でよい雰囲気が作られているなど、誰もがある条件を満たせば「招き猫体質」と呼ばれるようなことが起きることも珍しくないと思っています。

逆招き猫体質

「招き猫体質」とは真逆な「貧乏神体質」というのもあるようです。
私の知人ですが、彼女が気に入って通いはじめた店は、ほぼ半年後に潰れるといいます。
そこそこ人の入っている店も、次第に客足が途絶え、最後は貸切状態の日々。当然売り上げもないわけですから店は潰れてしまいます。
「ああ、また潰れちゃったわ。気に入ってた店なのに〜」
そんなボヤキをこれまで何度聞いたことでしょうか。
「あなたが不味い店ばかり選んでるからじゃないの⁉︎ 味覚は大丈夫⁉︎」など、口の悪い友達から言われたりしているようですが、そうとも言えません。
実際に私はその人に連れられてその潰れた何軒もの店に同行した事がありますが、特に不味いわけでも雰囲気が悪い店でもありませんでした。
しかし、何故か私は好きでなかったのですね。店主の人柄も店の雰囲気も、この店にもう一度来たい!と思えなかったのです。
その理由はただの「感」というもので、こればかりは説明しようもないのですが、なんともいい感じがしないのです。特に店主に対してそんな思いを抱いてしまったら、もうダメなのです。

人にはオーラというものがあると言われています。これ、本当だと思います。
決してスピリチュアルな意味でなく、その人から醸し出される雰囲気というのか、目には見えない何かがあって、それを人は本能で感じとるのです。
不穏な人ってなんとなくわかります。どんなに笑顔で取り繕っていても、なにか黒いものを抱えているのがわかります。

そして、そんな「感」というのは誰もが持っているもので、その本能の声というものに従うことで、自分の行く場所や居る場所を知らず知らずのうちに選択しているのです。

その知人が通う店がことごとく潰れていく理由は見つかりませんが、きっと多くの人が私のように店主や店に対して、なにかしら良い気持ちを持てない事があったのでしょう。
もしくは、その知人が本物の厄病神であったか。。。

「招き猫」の正体

私が「招き猫体質」だと呼ばれる所以とは、ただ単に気持ちのいい場所を感で選び、誰がいようがいまいが入っていく事ができるということ。

そして、何よりも我慢をせずに自分にとって気持ちのいい人とお付き合いし、自分が心から「ここがいい!」という居心地のいい場所を選んでいるからだと思っています。
楽しかったり気持ち良かったりすれば、そんな空気が漂うものです。灯りに虫が群がるように、人も暗いものより明るいものを無意識に求めているのです。

一方で店を潰してしまうという友人は、とっても社交的で誰からのお誘いも断りません。時に「気乗りしないなぁ。。。」などと口にすることもありますが、それでも無理して出かけて行き、不快な思いをしながらも付き合いを続けていたりします。そのせいか、よく人間関係や金銭のトラブルに見舞われたりと、身辺がいつもバタバタしています。



付き合う人は選ぶ!

不思議なことですが、良いことは良いものを、悪いことは悪いものを、それはまるで磁石のように同質のものを引き寄せるものです。どうしてか説明のしようもありませんが、これは本当のことです。

だからこそ、自分がお付き合いする相手は選びましょう!と、私はいつも言っています。
気持ちよく過ごすことで、自分にも一緒にいる相手にも必ずプラスの作用が出るはずです。店が満員になるなんてことも、その効果の一環なのです。
「あの人は招き猫体質だわ!」
そんな人が周りにいたら、ちょっと観察してみてください。きっと素敵な人間関係をもっていて、日々を明るく楽しく過ごしているはずです。