お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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「結婚して専業主婦に!」は、なんの逃げ道にもならない。どこに居場所を求めても大変なのは同じこと。

「仕事に疲れたから早く結婚して専業主婦になりたい。」

「自分は仕事には向いていないから、養ってくれる人が欲しい。」

そんな声を聞くことも未だ少なくありません。

こんな世の中になっても依然として専業主婦願望を持つ人がいるのは知っていましたが、その理由が仕事が辛いとか養って欲しいということであるとは。。。

聞くたびにモヤモヤとする専業主婦です。





家事育児の大変さ

外で働く大変さはもちろんわかります。私も専業主婦の前は普通にお仕事をしていましたから。

しかし、かと言って専業主婦が楽だとも言えません。
どちらもまた違った大変さがあるからです。

仕事は他に代わりがいても、家事育児に代わりはいません。よほどの玉の輿にでも乗って、ハウスキーパーにベビーシッターを雇えるというのなら話は別ですが、ほとんどの家庭ではその役割のほとんどを専業主婦が担うことになるのです。

どんなに睡眠時間が取れずとも子が泣けば寝ることもできません。
旦那様が忙しく帰宅が遅ければ、どんなに疲れていても家事を肩代わりしてもらうこともできないでしょう。

週末も夏休みもお正月休みも、主婦にお休みはありません。

それだけ家庭のために立ち働いても、誰にも認められることもありません。酷い時には認められるどころか「専業主婦のくせに、もっと完璧にできないの?」などと言われることすらあるのです。

求められるハードルの高さ

兼業主婦であれば許容してもらえることも、専業主婦では通用しないこともあります。
仕事をしていれば当然時間もありませんし、疲労度も違うでしょう。家事育児が完璧でなくても「仕方ないよね」と思ってもらえます(多分)。しかし専業主婦は違います。家事育児をすることこそが本業なのですから、常に家族が快適に生活できる環境を整えることを期待されます。

部屋が乱雑になっていれば「昼間、何をしていたんだ?寝てたのか?」

食卓に出来合いのお惣菜が並べば「食事の支度をする時間くらいあるだろ?」

そう理想的な我が家を求められるのです。

専業主婦は一日中家にいるのだからそれくらい出来て当たり前。建前ではそう思います。
しかし専業主婦とて人間です。時には手抜きしたいこともあれば、何にもせずにダラダラとしていたいこともあります。
しかし、そのせいで家事育児がおろそかになると、途端に「専業主婦のくせに」となるのです。

家族から求められるハードルは、兼業主婦よりも遥かに高いと言えましょう。





複雑な人間関係

専業主婦をしていると子供のいる場合は学校関係のお付き合い、また地域によっては町内会など地域コミュニティでの人間関係とも無縁ではいられません。

PTAなどになると真っ先に白羽の矢が立つのは専業主婦です。
もちろん役員の選出などは専業主婦、兼業主婦問わず公平に行われる場合がほとんどですが、どうにも決まらない時などはどうしても専業主婦に視線が集まります。

私も毎年「今年こそはやらないわよ!」と言いつつも、結局最後には先生などからお願いされて万年役員をしています。

そうなると面倒な人間関係に巻き込まれることもなきにしもあらず。。。
気の合う同士が集まるわけではなく、たまたま同じ活動を担うことになった者同士の集まりです。

仕事の職場同様、そこにはいい人ばかりがいるわけではありません。中には「悪魔か⁉︎」というような意地悪な人もいたりします。
そんな中で上手くやっていくことは、時に子供の利益にもなりえるので、案外重要なことだったりします。
もちろん避けて通れないことはありませんが、同時に利益を逃すことにもなるので、ほとんどの人は、なんとか気持ちに折り合いをつけながら、そんなお付き合いをしているのです。

町内会の地域コミュニティも、年配のおばさまがたに「若い人はダメね〜」などと、余計なお世話やお説教をされたりすることもあります。

職場の人間関係で辛い思いをしている人もいるかもしれませんが、専業主婦とてそれは同じこと。
人間たった一人で生きているわけではないので、たとえ職場の人間関係から逃げることが出来ても、こちらにはまたそれなりに複雑な人間関係というものが存在するのです。

不安定な立場

専業主婦は旦那様の稼ぎで生活しているため、万が一離婚した時は?旦那様が病気にでもなったら?
と、そんなそのリスクというものがいつも話題になります。

確かに自分に収入がないというのは、とても不安定な立場といえます。
しかし、以前もあるトピックで書いたように、たとえ専業主婦であっても、万が一の時には自分が家族を養う!というくらいの気概がなければ専業主婦などやるべきではない!と私は思っています。

たまたま夫婦の役割分担として、専業主婦を選択した場合は、常にそんな用意が心の中にあるものです。
しかし、最初から「養ってもらいたいから」という理由で、専業主婦となった場合、それは非常に不安定な場所にいるといってもいいでしょう。

一度専業主婦に収まってしまえば全て安泰ではありません。誰でも万が一の事態に見舞われる可能性があるのですから。
そんな時、人に寄りかかることを目的として専業主婦になった人は、文字通り途方に暮れ、さらに苦しい生活を強いられることは目に見えています。

「専業主婦」は安住の地ではない

専業主婦には向き不向きもあります。外に出るよりは家で一人で何かをしていた方が好きという人もいるでしょうし、逆に社会から疎外されたような気になっていたたまれない気持ちになる人もいるでしょう。

子育てを自分の手でしっかりやりたいという人もいれば、一日中子供と一緒に過ごすことが辛いと思う人もいるでしょう。

ただ一つ言えることは、たとえ専業主婦となっても、楽なことばかりではないということです。

どんなに専業主婦に向いている、専業主婦としての仕事が好きという人でも、必ずツライと思う場面に直面するものです。
それはやりがいを持って好きなことを仕事にしている人が、時にそんな仕事がツライと思うのと同じことです。

何もかもが自分にとって都合よくバラ色の世界などというものはあり得ません。

「外で働くことがツライから」というように、逃げ場を求めて専業主婦になったとしても、そんな人はまた違った不満が出てくるのは間違いありません。

不必要な我慢はする必要などありませんし、辛いならば逃げることも一つの解決策であるとは思いますが、その逃げ場を専業主婦に求めても、そこは決して安住の地ではないということ。

それだけは専業主婦の立場から、声を大にして言わせていただきます。。。