専業主婦という生き物

美味しいもの、美容、国際結婚、噂話、専業主婦についてなどを思いつくまま綴るブログ。

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アラフィフにしてアイデンティティクライシス⁉︎ 仕事を始めて崩れた自己認識。

Identity crisis

日本語に置き換えると、「自己喪失」「自己認識の危機」という意味になります。

この言葉、私の周辺ではこれまでに何度も耳にし話題にしてきたことです。

それは国際結婚の家庭に生まれた、所謂「ハーフ」と言われている子供達にとって、かなり深刻な問題と捉えられているからです。

日本にいれば生粋の日本人扱いされず、海外にいてもストレンジャー扱い。

「一体、自分は何者なの?」

そんなことにモヤモヤ、悩みを抱えるハーフの子供たちが実際にいます。

幸いなことに我が家の子供達はそれほどの危機感を持つことなく、

「まぁ、たまに嫌な思いもするけど、逆に都合よく日本人になったり外国人になったりできるという利点もあるしね」

などと、したたかに生きています。

自分の中で「日本人であり外国人でもあるハーフ」というアイデンティティを確立させたということなのでしょう。

どうやらアイデンティティクライシスの問題は無事にクリアーした⁉︎ と思いきや、最近またそんなことを考えることが増えました。

それは子供のことではなく、なんと生粋のジャパニーズである私自身に対してです。
これはまったく予想もしていなかったことです。





事の発端は数ヶ月前から始めたパート仕事の職場でのことです。

「あなたは日本人でしょう?外国人スタッフは仕方がないとしても、日本人のあなたなら分かるでしょう?」

度々そう言われるのですが、正直わからないのです。。。

仕事の仕方、仕事に対する考え方などが、日本人の常識からはどうも外れているようなのです。
これは私が長らく専業主婦であったがため失われた社会性というものに起因するのかと思っていたのですが、どうやらそれだけではなさそうです。

事あるごとに「あなたは日本人でしょ?」「日本人なのだから、当然理解できるでしょ?」と、そんなことばかり言われ続けるので、なぜそんなに「日本人、日本人」と強調されるのかと不思議に思っていたところ、仕事仲間の一人に「あなたは日本人?」と聞かれたのです。
ここで初めて自分が日本人ではないかもしれない疑惑を持たれていることに気づいたのでした。

どうしてそうなるのか。。。
よくよく考えてみると、「日本人でしょ?」の言葉の意味は、つまり「忖度」というものを指していることが多いようなのです。物言わずとも察して動くこと、さらには言われたことはどんな理不尽なことであろうと黙って従うこと。それを求められているのかしら?などと思ったのです。

自分が思っただけでは想像の域は出ません。きちんと確認しなければ!とそれを口に出せば、今度はそれが文句や口答えと捉えられてしまいます。
極端なことを言えば、しのごの言わず黙って従えということです。

それができない=日本人ではない。

誰も直接は口にしませんが、そういうことなのだと理解しました。。。

私は見た目的に完璧な日本人です。言葉だって日本語が第一言語です。

私は日本で生まれ育った100%日本人です。しかし、人生の半分以上を日本人以外の人と過ごしてきました。
問題はそこにあるようです。





たとえ日本で暮らしていても、大黒柱が外国人の我が家庭では、それなりに外国の文化に沿った生活をしています。
食生活や話す言葉、家族としてのあり方、親戚付き合いなど、外国人夫の影響は決して小さくはありません。
そしてプライベートでお付き合いしている友人の多くが国際結婚であったり、外国人のパートナーがいるため、家族ぐるみのお付き合いにしても日本人同士のそれとはまた違ったものになるのです。

そんな生活を30年以上していれば、それが自分にとって当たり前のことになります。
もしも私が専業主婦ではなく、日本の社会で働き続けていれば、その違いというものを常に認識して生活することができたでしょうが、残念なことに長らく専業主婦であったため、自分の周りに集うコミュニティしか知らずにきたのです。

今になって、自分が知らないうちに日本人らしさというものを失っていた?と思わずにはいられなくなりました。。。

もちろん、私は生まれてから一度も自分が日本人ではないなどと思ったことはありません。今でも「私は日本人よ!」と思っています。しかし、他人の目にそう映らないということは、やはりどこか外れたところがあるのを認めないわけにはいきません。

確かに思い当たる節はあります。
それは仕事に関しては、外国人との方が気楽に感じている点です。

あれこれと神経を遣うことなく、やることさえやっていればいいでしょ?という感覚や、必要以上に干渉し合わないというその徹底した個人主義などが、仕事の場ではとてもやりやすく感じるのです。

「私ってやっぱり日本人としてはおかしいかしら?」

友人達に尋ねましたが、所詮は同じ穴の貉なのか、「そんなことないわよ!私達は典型的な日本人よ!」と、そんな言葉が返ってくるのみです。。。

正直、自分がどういった人間なのか、アラフィフになって初めて迷いを感じているのです。

子供達にそんな話をしてみたところ、

「私も友達から、やっぱり外国人だね。。とかよく言われるよ」

「私も日本人のつもりでいても、言動が日本人じゃないわ〜とか言われる」

「マミーの育てた私達がそう言われるんだから、やっぱりマミーも少し変なんじゃないの?笑」

「いやいや、睫毛の長さは日本人」

「体型も日本人」

などと爆笑される始末。。。





これぞまさにアイデンティティクライシスではありませんか⁉︎

日本人らしく振る舞おうにも、どうすればいいのか皆目検討もつかず、思うように行動すると外れてしまうという、なんとも難しい状況。。。

私は日本人でありたいのです。日本人の嫌なところもあるけれど、それでも日本で生まれ育った日本人として、自分のアイデンティティはジャパニーズよ!と言いたいのです。

にも関わらず日本人社会ではそうとは認められず、外国人社会の中では依然として日本人という扱い。。。

ハーフでもなく、海外で暮らしているわけでもないのに、この歳になって自己のアイデンティティが崩壊したような気になっています。

やっぱり私には専業主婦が一番お似合いなのかしら?と思う今日この頃。

でも、悔しいからお仕事は辞めませんよー!
「日本人なのだから。。。」
そう言われる度に、モヤモヤ、ムカムカしますが、それも仕事をしているうちに忘れてしまいます。
それほど楽しんでいることを自ら辞める理由はありませんからね(笑)

なによりもこんな状況でも、決して周りとバチバチしているわけではなく、結構仲良くやっているので、自分の気持ちの置きどころさえ見つければ、決して居心地が悪いわけではないのです。

これからの日本は、「日本人だから」とか「外国人だから」とか、そんな括りに頓着していられない社会になるでしょう。

ダイバーシティも必ずしもメリットだけではないと私自身は思っています。それでも時代の流れを止めることはできません。
むしろ、それが崩壊したアイデンティティの追い風となることを期待して「日本人だけれど、日本人扱いされない日本人」として頑張ります!