湿度の高い梅雨時にでもなれば、少しは落ち着くのではないかと言われていた新型コロナですが、今日は過去最高の感染者数となるなど、東京ではまだまだ油断できない状況です。
私も不要不急の外出は避けたいので、趣味の甘いものショッピングもお取り寄せ通販か、スーパーへお買い物がてら近場のお店に頼っています。
少し前にこのブログでも記事にした六本木ヒルズのギフトエリアもその一つで、6月のオープン以来、何度か足を運んでいます。
つい先日も荷物持ちの外国人夫とスーパーへ行った帰りに寄ってきたのですが、甘いもの好きの夫にとっては、目移り状態でした(笑)
てっきり洋菓子を選ぶと思いきや、外国人夫がその日のおやつに選んだお菓子は、なんともしぶいお菓子でした。
こちら、『菓子の記録帖』でセレクトされていた東京の下町、谷中岡埜栄泉さんのお菓子です。
岡埜栄泉さんといえば、虎ノ門などにもありますが、こちらは全く別の「谷中」の岡埜栄泉さん、創業明治33年という老舗の和菓子屋さんです。
こちらの看板商品のひとつである『浮草』。
「プロの間でもファンが多い」という一文か、「生姜」の文字に惹かれたかと一瞬思ったものの、この人漢字読めないし。。。
ただ、なんとなく感で選んだようでした(笑)
しかし、後にこの感が大当たりすることに。。。
浮草
お店の方に購入する旨を伝えると、袋の中に3つ入ったものが出てきました。
お味見にはちょうどいい量です。
大きさはゴルフボールくらいでしょうか、割と小振りです。
一口食べると、生姜のスパイシーな風味が広がります。よく香る皮の表面にはアイシングシュガーのコーティングがしてあり、サリサリっとした食感。
しっかりつぶしてある小倉あんはちょっと甘さ控えめながら、しっかり小豆の風味がします。
生姜の香りがきいた薄い皮、甘いお砂糖のコーティング、そして控えめながら存在感のある餡子。。。
これらが一つになるとなんとも味わい深く、思わず「美味しい。。。」と声が漏れてしまいました。
正直言えば、生姜を使ったお菓子は好みではなく、自分では決して選ばない種類のお菓子なのでまったく期待せずに口にしたのですが、思いもよらず美味しくて、ちょっとびっくり。。。
お味としては複雑さもなく、とてもシンプルなのですが、全体のバランスなのでしょうか、ものすごく上品にまとまっていて、その美味しさに感動してしまいました。
このようなお菓子を食べてしまうと、「生姜だし。。。」などと、食わず嫌いをしていては損をしてしまう!と、お菓子選びも考え直すべきと思ってしまいます。
本当にお試ししてみてよかった!と、外国人夫の甘いものアンテナに感謝しました。
『浮草』は必ずリピートしたいお菓子の一つに加わりました。
谷中の岡埜栄泉さんでは、この『浮草』と『豆大福』が看板商品と言ってもいいお菓子です。
なかなか谷中の方までは足を運ぶこともないのですが、『浮草』があまりにも美味しかったので、是非「豆大福」もお試ししてみたくなりました。
店舗情報
谷中 岡埜栄泉
東京都台東区谷中6-1-26
03-3828-5711
アクセス
JR「日暮里駅」南口
東京メトロ千代田線「根津駅」
各駅から徒歩約8分