武蔵野銘菓として知られる『和菓子 大吾』さんの『爾比久良(にいくら)』というお菓子。
和菓子の本で見て以来、ずっと心に留めていました。
天皇御献上品という由緒正しきお菓子、しかも支店などはなく実店舗が練馬区大泉学園にある本店のみです。
しかし、嬉しいことに都内をはじめ、神奈川、埼玉、千葉県など一部の百貨店の銘菓コーナーでもお取り扱いがあります。
ただ、百貨店(店舗)によって入荷する日が違うので、いつ行っても出会えるわけではありません。ホームページなどで入荷日を確認することをお勧めします。
そんな『爾比久良』ですが、先日たまたま百貨店へ寄った際、偶然入荷日でようやくお持ち帰りしました。
爾比久良(にいくら)
百貨店での購入だったので、2個入りのお箱だけでした。バラ売り対応している百貨店もありますごが、2個入りが主流になっています。
一つ一つ紙の包装紙で包まれています。
開くと、綺麗な薄い黄色い黄味時雨が顔を出します。
一辺が6センチほどと、なかなかの大きさ、ずっしりとした重さがあります。
黄色い外側は卵黄と白餡を使った黄味羽二重時雨餡。
みっちりと密度は高いけれど、それがお口に入れた途端、スーッと溶けるシルクの舌触り。ホロホロではなくサラリです。
なのに、なのに、包丁を入れるとスッと通ります。
この柔らかさで型崩れしないって⁉︎
黄身と餡のバランスによるものでしょうか。まさに職人技ですね。
中にはこし餡と栗の甘露煮が丸々一つ入っています。
こし餡は水分量の少ない硬さがあるものと思いきや、口にするとサラリと溶ける柔らかさ。
中には栗の甘露煮が丸々一粒。栗の香りもよく甘すぎずで、この栗もとても美味しかったです。
一口大くらいの大きさにしようとすると、さすがに黒文字は通用しません。(笑)
卵のほんのりとした香り、、風味の良い栗、サラリと口溶けの良いこし餡。
なんとも上品、上質なお菓子です。
和菓子が好きな方への贈りのものにも喜ばれそうです。
ところでこのお菓子、黒糖を使ったものもあるのですが、限定少量生産のため、百貨店などにはあまり出回らないようです。
お取り扱いが皆無というわけではないので、運が良ければ出会えるかなと思っています。
いつかお試ししたい一品です。
遠方の方などは、なかなか入手ハードルが高そうですが、通販もできます。
ただし、ネットでの注文はできず、電話かFaxになります。
ご興味のある方は、下記のホームページをのぞいてみてください。