お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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見知らぬ人におすすめされた中尾清月堂『ふくさ餅』。ダイナミックな粒餡を堪能できる富山の和菓子。

つい先日、銀座三越のデパ地下「菓遊庵」に立ち寄ったときのこと。

店頭に並んでいたお菓子を次々とバスケットに入れているおばさまを見かけました。

それは何度か目にしたことはあれど、これまで一度も食べたことのないお菓子でした。

中尾清月堂さんという富山県高岡市に古くからある和菓子屋さんのお菓子、「ふくさ餅」です。

「あんなに大量に買うということは、もしかしたらとっても美味しいのかもしれない。。。」

「一つ買ってみようか?いや、今日はすでに他の和菓子を買ってしまったし。。。」

お菓子をジーっと見つめ考えていると、そのおばさまが私を見てニヤリ。

「これ、すごく美味しいですよ。見つけるといつもたくさん買って、お友達にもおすそ分けするんですの」

「物は試しにお一つ召し上がってみたら?すぐになくなっちゃうわよ」

そんな風に声をかけられました。





銘菓売場のなかでも、店頭のコーナーに並んでいるお菓子は一つから買えるバラ売りのものが多く、割と早くに売り切れになってしまうものが多いのです。
そのおばさまのように大量に買う人がいればなおさらです。

ちょっと迷いながらも、やはり気になるので、おばさまの言う通り、本当にお味見として2つだけ買ってみることにしました。

ふくさ餅

写真で見ると海綿のようですが、内側はどら焼きの生地のように焼かれています。

ここまで思い切って気泡のある生地、私は結構好きです。

黒つぶあん

大きさは普通のどら焼きと同じサイズです。
生地は見た目、海綿のよう。気泡だらけの黄色い皮はしっとりと柔らかく、口にするとモチモチしています。

裏側がなんだかとても可愛くて。。。
中を覗くと餡子と求肥が入っています。

丹波大納言小豆と北海道産の小豆を使用した粒あんは、ふっくらとしていて粒の一つ一つがしっかり感じられます。
求肥も餡子と同じようにふわりと柔らか。

とにかくこの大粒餡子がダイナミックなのですが、皮が軽いせいなのか、すっきりと頂けます。


白小豆つぶあん

白小豆を使用した粒あんに、「黒つぶあん」同様に柔らかい求肥が入っています。
入っているグリーディエンスを見ると、「手亡」とあるので、白小豆と手亡豆のミックスかも。。。
ちょっとその辺り、味の判別が難しかったです。


白餡というと手亡豆(白いんげん)を使用したものが多いかと思います。その味に慣れているせいか、こちらの白小豆の風味は一味違い新鮮でした。

こちらも粒をしっかりと残しつつ、緩めの餡に仕上がっていて、美味しかったです。

ふんわり大粒小豆の食感、とろりと甘く柔らかな餡子は「餡子のお菓子が食べたい!」という欲求を十分に満たしてくれ、どちらもとっても美味しく頂きました。

お買い物後記

本来ならどら焼きのようなお菓子には手が伸びない私ですが、「袖すり合うも他生の縁」なのでしょうか、たまたま同じ時間、同じ場所にいたおばさまからのおすすめで手に取ったお菓子でした。

その場限りのご縁と言えど、美味しいものが繋ぐ出会いというのもいいものです。
おかげで新しいお菓子を味わう機会を得ました。

中尾清月堂さんは富山ではかなり有名なお店のようですね。
地方銘菓にはうといので知りませんでしたが、こちらの餡子は結構好みでした。

東京のお菓子だけでも、まだまだブログで紹介したいものが溢れるくらいあるというのに、その上全国の銘菓も食べたい!となったら途方もない数ですね。

また一つ、ブログを継続する理由ができました(笑)

ちなみに、この日は大好きな開拓おかきもあったので、ついでにこちらもゲットしてきました!うふ!

しかし。。。

こんなことばかりしているから、帰りに大荷物を抱えてヒーヒーする羽目になるのです。

この日、暑いしこの荷物だしタクシーで帰ろうか。。。そう一瞬心が挫けましたが、タクシー代でもう一品美味しいお菓子が買えちゃうわ!と、さらに他のお菓子を買い込み、大きな荷物をエッサエッサと抱えて電車に乗ったのでした。

汗だくになり、両手にいくつもの紙袋を抱えて帰宅した私を見た娘が一言。

「マミー、なんかボロボロだね。。。そんなになるまで買い物してないで、さっさと帰ってくればいいのに。。。」

仰る通り。。。鏡を見てびっくりです。
髪は乱れ、顔は真っ赤に火照った上に化粧も崩れてと、すごい姿。。。

真夏のお買い物はほどほどにしなければいけないと思ったのでした(笑)