日本橋には好きな和菓子屋さんもあるのですが、ついつい百貨店まわりが優先となり、気づけばあれこれとお菓子を買ってしまい、お寄りできないこともしばしば。。。
一日にいただける量は限られているため、特に生菓子ばかりは欲張れません。
昨日は「今日こそは!」と、百貨店の前に『江戸風御菓子司 長門』さんへ寄ってきました。
創業は享保年間、徳川家にお菓子を献上していた老舗菓子司です。
暴れん坊将軍、徳川八代将軍吉宗公も舌鼓を打っていたであろうと想像すると、その歴史の長さがわかります。
こちらの「切羊羹」が好きで、たまに足を運んでいたお店ですが、久しぶりの訪問です。
過去の記録をチェックしてみると、実に一年ぶりでした。
今回ももちろん「切羊かん」、そして季節の桜餅がお目当てです。
桜餅
濃厚な香りを放つ桜の葉が2枚。
薄いクレープ状の焼き皮であんこを包んだ長命寺タイプの桜餅です。
焼き皮はとても薄く、中にしっとりとしたこしあんがまかれています。
中はサラリとした上品なこしあんです。
このあんこもよーく見ると、くるりと巻いてあるのがわかります。
私はとにかくこの焼き皮の薄さがとっても好みなのです。やはり桜餅は長命寺!と頷きたくような桜餅なのです。
桜の葉はいただきませんが、とにかく香りが濃厚なので、葉をのぞいても十分に桜の良い香りが楽しめます。
最近は東京でも道明寺桜餅をお作りしているお店が多いようですが、子供の頃から向島の『長命寺山もとや』さんの桜餅を食べて育ったため、いまだに桜餅は断然長命寺派なのです。
『長門』さんの桜餅は、そんな思いをさらに強くする、まさにお江戸の桜餅です。
切羊かん
『久寿もち』も人気ですが、どちらか一つと言われれば、私はやはり『切羊かん』を選んでしまいます。
包装紙を解くとまずは竹皮が現れます。
中には三つに分かれた薄い羊羹が出てきますが、実は細長い拍子木にカットされた羊羹が14本なのです。
すっきりとした優しい甘さに、後味にまで余韻を残す小豆の風味。
雑味がなく余計なもの一切をのぞいた自然の味わいというのでしょうか、シンプルだからこそ感じられる美味しさの塊です。
この柔らかくもちっとした食感もなんともいえず口当たりがいいのです。
同じ蒸し羊羹でも食感がこんなに違うものかと思います。
ちょっとお行儀はよくありませんが、ひょいと指で摘んでいただいたり(笑)
あっという間になくなってしまいます。
小豆とお砂糖、小麦粉のみで作られ、保存料や防腐剤など使用していないのでお日持ちは2日です。
『長門』さんのお菓子はとても美味しいですね。和菓子は季節ごとに作られるお菓子が変わりますが、年間通してすべてのお菓子を味ってみたくなります。
この日はとてもきれいな生菓子が並んでいたので、併せてお持ち帰りしてきました。
長くなるのでそちらはまた次回アップする予定です。
店舗情報
住所 東京都中央区日本橋3-1-3
TEL. 03-3271-8662
営業時間 10:00〜18:00
定休日 日曜、祝日
アクセス
日本橋駅B3出口より徒歩1分
東京駅八重洲北口より徒歩2分
www.hw-frankie.com
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