お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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海外で暮らす前に知っておくといいこと。10年、20年先の人生が変わるかもよ。

以前、海外移住について書いきましたが、それは中高年の暮らし方に焦点を当てたものです。
若い人にはまたちょっと違った視点が必要なのではないかと思います。

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海外へ出る前に

昔に比べると、今は海外へ出る若い人も多いと思います。それ自体はとてもいい経験になりますし、悪いことではありません。しかし、それによって人生がすっかり狂ってしまうなんてことも往々にしてあるのです。
私も20代前半から30代まで、日本と海外を出たり入ったりを繰り返していました。そのせいで、人生ちょっと失敗したわ。。。と、思っているところもあります。
海外へ出たことが失敗だったのでなく、その計画性のなさが問題でした。
ただ闇雲に「海外でもいってみるか!」と飛び出したところ、なんだかんだとズルズル、なかなか抜け出せなくなり、自分が思っていたのとは違う人生を歩むことになりました。
それはそれで、今思えば刺激のある楽しい人生ですし、私のような刹那主義には良かったと思えるのですが、運が悪ければそう思えないような方向に流れていたとしてもおかしくありません。
まぁ、それは海外にでても日本にいても同じといえば同じではありますが。

ああ勘違いの失敗談

若い時って、キラキラしたものばかりに目を奪われるものです。初めて海外生活をした時、何もかもが新鮮で楽しかったものです。
しかし、いつまでも遊んでいるわけにもいかないしと、適当なところで切り上げて、またきちんと日本に腰を据えて生活しようかと思って帰国したはいいのですが、どうもしっくりきませんでした。
今から30年前、時はバブルでとにかく景気が良く、どこでも大盤振る舞いでした。しかし、私が海外にいる時にバブルは崩壊しました。
世の中が激変していることに気づかず、バブル気分でいた私は愚かな言動で周りと衝突を繰り返し、もはや日本社会では生きていけない生き物になってしまったわ〜と、テンションがダダ下がりしたものです。
勤めた会社では、出張の経費がショボすぎる!と喧嘩になったり、自己主張が激しすぎると厄介者扱いされたり、お茶を淹れるのは私の仕事じゃないし〜とスキップしたり、会社の飲み会に自腹とかありえない!と騒いだり、上司に気を遣わないとか、それはそれはあらゆるところで衝突し、あっという間に退職する羽目になりました。
ついでに、駅の改札が自動改札化されているのに通り方がわからず、「切符を切る駅員さんはどこよ!」とモタモタやっていて、後ろから来たオヤジと大喧嘩になった、そんな思い出もあります(笑)
もう日本の社会なんてウンザリだわ!とすっかり悲観した私は、また日本を出ていくこととなりました。
しかし、どんなに出戻りを繰り返しても、一度ズレてしまったものって、なかなか戻すのは難しいものなのです。もちろん不可能ではありません。同じような経験をしながらも、しっかりと日本での生活をやり直したお友達もいますから。
ただ、私にはそんな辛抱強さと努力が足りなかっただけなのです。

海外へ出る目的

そんな失敗も踏まえて、「こうした方がいいわよ!」なんて、小生意気なアドバイスなどはする気もありませんが、もう一度やり直せるなら、絶対にこうする!ということはあります。

まずは、自分が人生でなにをしたいのか? 海外留学云々以前に、まず自分の人生をどう生きたいのか、そこを考えることが、その後の人生をよりよくできることだと思っています。

・学びたいことがあるなら、どこで何を学び、それをどう活かした仕事に就くか。

・ただ海外生活をしてみたいという漠然とした思いなら、どこの国でどれくらいの期間過ごし、後にどうするか。

・その他、暇つぶし、なんとなく好奇心、日本に飽きた。。。そんな理由であれば、安定には程遠い破天荒人生を歩む覚悟を決めるとか(笑)

とにかく、目的と計画性を持ってから日本を出ていくと思います。

海外生活って、合う合わないがあって、人によっては「無理。。。」と、帰って行ってしまう人も案外多いものなのです。しかし、ここがバッチリとハマってしまうと、もう楽しくてたまらないのです。
よほどの目的でもない限り、海外生活にどっぷり浸かって遊んでしまうと、日本へ戻った時の軌道修正が難しくなります。
私などは前記した通り、かつて築いた日本でのキャリアは完全に消滅し、なんだか浦島太郎にでもなったような気分になりました。社会になかなか順応できない上に、会社でも我慢がきかない。
そんな人でなくても、数年間のブランクは小さいものではありません。ただなんとなく海外へ出た人間が習得できるものって、語学力くらいのものですから。
例えば、語学が出来るようになったのだから、それなりの仕事はあるだろうなどというのは、甘い考えです。
30年前ですら日常英会話ができる程度では、お話にならなかったので、今ではさらにハードルは高いでしょう。ネイティブと同じようなハーフや帰国子女がウヨウヨしているのですから、語学で勝負はできません。プラスαあって初めて同じ土俵に上がれるといったところなのです。
そのプラスαを習得すれば、海外での経験を生かすこともできるかも知れませんが、それにはやはり目的はなくてはならないものです。

帰り際を見極める

海外へ出た時にキーになるのが、帰る時期を見極めるということです。
留学のように1年とか2年と決まっていればいいのですが、なんとなく行った人などは、なかなか帰る決心がつかないものです。
私があちらにいた頃、ワーキングホリデーのようなものが周知されるようになったのか、日本から沢山の若い子たちが来ていましたが、中には海外生活の楽しさにハマったり、好きな人ができちゃったりして、ワーホリ終了後に一度帰国し、また仕切り直して戻ってきたような人も少なからずいました。
そのまま現地の人と結婚して、好きな場所で暮らしている人もいて、それはそれでめでたい!といったところですが、そこら辺から人生が狂いはじめることもあります。

私が海外で出会ったそんな日本人女性達も、現地で落ち着いた人、また帰国後に結婚して主婦に収まっている人、日本で一から頑張ってキャリアを築いてきた人、海外でビジネスを始めた人と色々いますが、運良く着地出来ずに中年になっても、まだ自分探しに明け暮れている人もいます。
海外での居心地のよさに胡座をかいていたら、いつのまにか歳をとり、いよいよこの先の人生が不安になってきた。。。と、帰国はしたものの、日本での居場所が見つけられるずに、再び海外へ戻っていった人もいます。
海外へ戻ったとしても、結局はあちらでも腰掛け状態です。VISAなどはなんとか用意してリーガルに働いて生計を立てることは出来ていますが、バイト程度の扱いであり、社会保障もありません。
元気に働けるうちはいいのですが、健康に不安が出てくる歳になると、万が一働けなくなった時、海外でも日本でも真の居場所がないのでは困ります。
根を下ろした生活って、普段は関係ないわ!などと思うものですが、弱者となった時にはじめてその恩恵が受けられるものなのです。



「保険」は大事

具体的な人生設計をしても、その通りになるというものでもありません。面白いことに飛びつきながら、生きていくのも楽しいものですが、やはり万が一の時の「保険」は常に頭に入れておくべきなのです。
私にとっての「保険」は、お金と不動産でした。若い頃は「とりあえず金さえあればなんとかなる!」と下世話にも思っていましたが、それって的外れではなかったのです。
幸い結婚して家族を持つことで、別の安心感も生まれましたが、それでも基本的な考えは昔と変わりません。
好き放題したいのなら「保険」くらいは用意しておいた方が後で困らずにすみます。
養ってくれる人が現れるとも限らないし、運良く現れても途中で「やーめた!」といわれる可能性もなきにしもあらずです。
そんな時に頼れる「保険」、つまりお金があれば、余裕を持って仕切り直しをすることもできます。

強さはもっと大事

何にもなければ、最後は人間的な強さが助けになるはずです。
海外へ出ていくと、ありとあらゆるナンセンスに遭遇します。その度に気に病んでいたら、もう体がもちません(笑)
日本人っていいところばかりではありませんが、基本的に情が深く親切な民族です。我が家の外国人夫などを見ていると「薄情なやつだ!」と思うこともしばしばあります。妻子にさえそうなのだから、他人に対しては非常「冷たい面を見せることが往々にしてあります。
でも、日本から一歩外に出れば、それも当たり前なのです。お国によっては親切な人がわんさかいるところもありましょうが、所詮は「よそ者」です。自分になんの利益ももたらさないよそ者は、人からの親切や人情など、最初から期待しないに限ります。下手に信頼すると、思わぬところで足元をすくわれるなんてこともあります。私自身、そんな手のひら返しにあった経験もあります。以来、どんなに親切な人でも信用しないことにしています。
強さがあれば人に頼る必要もありません。なにより、人生がとんでもない方へ向かってしまった時でも、そのまま突き進み、それなりに良い人生を掴み取ることもできます。

まとめ

結論を簡潔にまとめるとすれば、海外へ行くなら目的を持ち、帰り際を見極めるということが大切。
自分の人生をどう舵取りしていくかを考え、万が一の保険を持っていれば、ベターであるということです。
そして持つべきは「強さ」。これさえあれば、なんとかなるものなので、あとは好きに楽しい人生を送ればよろしい!という感じでしょうか。

私は我が家の子供達には、そんな風に話しています。