お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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子供の文化祭へ行ったものの早々に退散。貴乃花親方気質の我が子を「どうにかしてよ!」と先生に嘆かれた件。

秋です。文化祭の季節です。

我が家のJK(女高生)が通う学校でも文化祭が開催され、毎年恒例とばかりに今年も張り切っていって参りました。

娘のクラスや部活動での展示を見て〜、焼きそばとか、ホットドッグとかピザとか食べて〜、知り合いに会ったらお喋りして〜、などと気軽な気持ちで行ったのですが、私の周りだけなんとも不穏な空気に包まれ、早々に退散することになりました。

以前もそんなことがあったような?
デジャブでしょうか。。。




それというのも、全ては娘のせいなのです。。。
この娘、どうも奇天烈というのか、変わったところのある子で、家でも常に家族の平穏な日常を引っ掻き回してくれます。
過去記事にも書いたことがありますが、勝手に「中学中退宣言」したりと、事あるごとに波風立ててくれます。

www.hw-frankie.com


その度に先生方から「どうにかなりませんかね。。。」と、嘆かれるのです。
別に校則を破るという訳でもなく、誰かをいじめるとか、風紀を乱すような不良行動するわけでもありません。
ただ、どうも理解不能な面が多々あり、先生方は戸惑い、どう指導していいのか困惑。それが嘆きとなって親である私に跳ね返ってくるのです。

現在、娘は高校一年。中高一貫なので入学してからすでに3年半も経っています。
それなのに、いまだに同じような嘆きが先生方の口から聞かれるのです。しかも、高等部になってから更にパワーアップしているというではありませんか。。。

全ての原因はその自由過ぎる言動にあるようです。
既存のルールに従うことが嫌でたまらず、自分の思う通りに変えようとしたり、言いたいことは先生だろうが誰であろうが、すぐ口に出して言ってしまうという、よく言えば一本気、悪く言えば融通の利かない、まるで昨今の貴乃花親方のようなのです。

私個人的には、このような人間は嫌いではありません。本来人は自由であるべきだと思っているので。
しかし、それで世の中うまく渡れるかといえばそうではありません。逆に障害が増えて生きることがしんどくなるなんてこともありますから。
それは、貴乃花親方の引退という結果を見れば納得のいくところです。
長い物に巻かれない人間が、力ある者に潰される。。。悔しい事ではありますが、それが現実です。

そんな親方を見るにつけ、我が子の前途は険しい道のりになるに違いない。。。と心配になります。

見るに見かねた上の娘が、

「そんなに頑なにしてたら、苦労するよ。本当に友達すらいなくなるから」

などと諭しても、まったく意に介しません。まだ世間の風の冷たさを真の意味で実感していないからでしょう。

そんなふうなので、当然クラスメートとの軋轢も日常茶飯事です。みんなにソッポを向かれ、一人でお弁当を食べる羽目になっても、当人は「静かでいいよ。好きなことに没頭てきるし!」と、まったくこたえていない様子。
そんな所も憎たらしい!と思われてしまうのでしょう。

独りでいることを恐れてはいけない!

なんでも容易に納得してはいけない!自分の頭でも考えるべし!

大人がいつも正しいわけではない!

本気で手に入れたければ、本気で戦え!

私自身、そん事を言いながら子供達を育ててきました。その手前、娘の言い分に反論できないことも多いのです。
自分が普段言っていることと、アドヴァイスしたいことが矛盾しているのは、親としてどうなのか?と。。。

私も融通が利かない人間なのでしょう。言わなければいけないけれど、自分では言いたくない!と思うこともしばしば。
そんな困った時や問題があった時は、外国人夫に委ねることにしてきました。夫は私とは違って少しはまともなところがあります。しかもなかなか世渡りのうまい人間です。融通利きまくり、その時々でカメレオンのように自身のオピニンを自在に変えてしまえる男なので、こんな役目はうってつけなのです。

しかし、何故か学校の先生方は外国人夫には何も言いません。
何度顔を合わせようが、ニコニコと笑って、当たり障りのないお話をするだけです。瞳の色が違うだけで、先生方の嘆きを免れるとは、まったく不公平です。。。




今回の学祭、外国人夫は仕事の都合で参加することができなかったため、私は一人参加でした。

構内で偶然顔を合わせようものなら、この時とばかりに担任の先生、学年指導の先生、部活の顧問の先生と、何人もの娘と関わりのある先生方が、代わる代わる寄ってきては臨時個人面談が設定されてしまいます。

「お母さん!実は。。。」

と、予想通りの嘆きが繰り広げられます。

娘一人の事であれば、「ちょっと自己主張の激しいお子さん」で済みますが、よくよくその嘆きを聞いてみれば、事はそんなに簡単ではないようです。

子供というのは好奇心が旺盛なもの。そのせいで、娘の奇天烈な言動は周りに少なからず影響を与えるらしく、それまで素直で大人しくしていた子までが、自由な振る舞いをするようになるといいます。

悪い事をしているわけでもないので叱るわけにもいかず、さりとて放置しては和を乱しまくるということで、ほとほと困っている様子なのです。

「活発なのはいいですけど。。。先生方との衝突も多くて。。。」

先生の方もはっきりと否定出来ないけれど、どうにかして欲しい。しなければという気持ちで必死で嘆きをぶつけてくるのです。

「すみません。よく言って聞かせますので」

「いつもご面倒をおかけします」

私は鸚鵡のように同じ言葉を繰り返すしかありません。
だって、それ以外言うことがないのですもの。。。

一番の理解者が外国人の英語教師らしいので、その先生にも話を聞いてみようと、とりあえず自ら顔を出してみました。

ちょうど外国人先生は娘のクラスにいて、まさに2人が話をしている真っ最中でした。
にこやかに近寄りご挨拶するも、娘はかなりエキサイトして、何やら外国人先生に訴えています。
よくよく聞いてみれば、大したことではありません。ただ、学祭での物販で収益を上げるべく値付け方法を巡って、担当の先生とバトルをしたという話でした。

誰がどんな物を作ろうが値段を一律にしなければ不公平になるという先生に対し、その物のクオリティーは異なるのだから、物の価値で値段を決めるべきという娘の対立です。

「なんで、みんな同じでなければいけないの⁉︎」

出ました、出ました。。。

お決まりのセリフ。もう耳にタコが出来るほど聞いてきました。その度に、日本では協調性こそが最も優先されることなのだから仕方ないじゃない?と、諭してきましたが、やはり納得いかない様子です。

しかし外国人先生はとても辛抱強く娘の話を聞いてくれています。時折興奮した娘の発するBad word に眉をしかめ、「その言葉はダメ!」とたしなめつつも、ウンウンと頷いています。

「君の言うこと、すごくわかる。僕もいつも納得いかないけど、仕事がなくなったら困るから黙っているよ」

外国人先生、とても正直です(笑)

話が一段落した後、外国人先生とも話をしましたが、「問題ないよ」と、軽い返事です。

「彼女はアメリカにでも行けばいいんじゃないかな?メンタリティーがあちら向きだよ」

なんて、おっしゃいますが、今すぐアメリカへなんぞ行けません。

「あなたは何も心配する必要はないから。彼女と話すのは僕も楽しいしね」

こちらもかなりお気楽です。
もしかしたら、そんな大層な問題でもなかったりして?と思わせてくれます。
まぁ、外国人先生が愚痴の聞き役を喜んで引き受けてくれるのなら、こちらはよしということでいいでしょう。

しかし、問題は他の先生方です。
中には、

「おまえ、なかなか面白いな。このまま、おまえはおまえの道を突き進め!」

などと寛大なエールを送ってくれる先生もいるようですが、ほとんどの先生にとっては厄介な子供だと映るようです。




客観的に見れば、この娘はかつての私です。子が親の影響を受けるのは当然と言えば当然ですが、さらにパワーアップされていて、自分の子育ては間違っていたのかしら?と、思わないでもありません。

実際に私も学校での生活は退屈きわまりなく、これはどんな罰ゲームなんだ?などと思いながら学生時代を過ごしていたものです。
だからこそ、娘の気持ちもわかります。ただ、私はそんなに熱く先生とぶつかり合うことはありませんでした。
もはやそのような情熱すら持てずにいたので、まだ娘の方が真っ直ぐなのかもしれません。

やっていることは似ていても、本質が違うのでしょうか。
私はただの天邪鬼であったのに対し、娘は欧米の文化をも受けて育った人間です。そこが大きな違いなのかもしれません。

しかし、ハーフの子育ても日本文化と海外の文化、両方のいいところを上手く取り入れて、それはそれは優秀な子供に育て上げている親御さんも沢山います。

そうならなかったのは、やはり親がポンコツなせいだからということになるのでしょう。
外国人夫はもう世界で一番の能天気男か⁉︎と思うほどのお気楽体質。
母である私は世の中を斜めにばかり見たがる意地悪な天邪鬼です。
我が家の場合は日本だとか海外だとかいう前に、育てる親のパーソナリティー自体が問題のようです。。。

打っても響かないのは父親のDNA、素直じゃないのは母親の遺伝子を色濃く受け継いでいるということなのでしょう。。。
親がこんなものなので、もはや先生方の思うような模範的な生徒に娘が変身するのは不可能!(得意の開き直りです)。

というわけで、私にはできることがなさそうなので、早々に学校から退散したのでした。。。
ろくに食べもせず、催しや展示を見ることもなく、逃げてきました。残念無念です。。。

すぐに個人面談がありますが、すでに先生方は娘に関して言いたいことは言い尽くしたはず。
また同じ話をするのも非合理、時間の無駄なので、できることなら次の面談はパスできないものか。。。
その方がお互いに楽な気もするし。

一応、そんな申し出をしてみようかしら⁉︎

いやいや、きっと認められないでしょうね。。。

って、やっぱり「この親にして、この子あり」みたいに思われるのがオチなので、きちんと面談に臨む所存でございます。

子供が幾つになっても親は親。貴乃花親方のお母様は、いまどんな気持ちなのかな。。。などと考えてしまいました。
親業もつらいですね。