花月堂本店　根岸の里より大福四種。黒豆、よもぎ、あわ・きび、豆大福。もち〜っと柔らかい下町の大福。

『花月堂』さんと聞くと、浅草にある大きなメロンパンを思い浮かべる方が多いのでは？と思いますが、お間違いなく！

こちらは明治4年創業の根岸（三ノ輪）の老舗和菓子店、『花月堂本店』さんです。

私はこちらのような下町の和菓子屋さんがとっても好きです。家の近所にあったらどんなに嬉しいか！と思うほど。

好きでもなかなかあちら方面に出向く機会もないので、店舗でのお買い物はすっかりご無沙汰しておりますが、こちらは都内の高島屋さんでお取り扱いがあるのです！
ありがたや。。。

こちらの大福はどれをとってもお餅がとっても柔らかです。
しっかりと餅粉がまぶしてあっても、指でつまんで食べていると、ぺっとりとお餅が指にくっついてきます。

それほど柔らかいので、持ち運びの途中で形が変わってしまうのです。
今回もお買い物の後にあちこち寄り道をしていたら、変形してしまいました（笑）
しかし、お味の方はもちろん問題なし！変わりはありません。

この店でおそらく一番人気と思われるのが『豆大福』でしょう。
つぶし餡とこし餡の2種類ありますが、こちらはつぶし餡です。

小豆の皮をしっかりと残したつぶし餡はシャクシャクとした食感、さらにはびょ〜んと伸びる餅生地に包まれた赤えんどう豆の歯応えも手伝って、なんとも言えない豆豆しさ。とっても美味で好みです！

私は大福に関しては断然つぶ餡派なので、今回もつぶし餡をチョイス。こし餡はよもぎ大福にお任せです（笑）

こちらも豆大福同様、富山産の餅米を使用した柔らかいお餅に、ちょっと塩気のある大粒の黒豆がゴロゴロ入っているダイナミックな大福です。

小豆は北海道産、そして黒豆は丹波産。
ちょっと硬めに炊かれた黒豆の食感がこの大福の特徴で、お豆好きにはたまらないでしょう。

餡子は甘さ控えめのつぶし餡です。ほんのりとした餡子の甘さ、そして黒豆の塩気がいい塩梅にマッチしていて美味しい！

『花月堂本店』さんの大福はどれもとっても柔らかいのですが、このあわ・きび大福はその中でも特に柔らかい印象です。

餡子は黒豆大福とおなじつぶし餡。風味豊かなあわ・きびの柔らかなお餅が美味しくて、こちらの大福では一番好きです。

しっかりとよもぎの香りを楽しめる大福です。
餡子はサラッとしたこし餡で、つぶし餡よりも甘味が強いのですが、よもぎの個性を支えるには、これくらいの甘さが必要なのかも。

『郡林堂』さんの豆大福などもそうですが、こちらの大福も例にもれず、スピード勝負のお大福です。

餅生地がとにかく柔らかいのですが、少し時間が経つとあっという間に硬くなってきます。
添加物等が使用されていないので、もうそれは承知の上で、私はすぐに食べられる時のみの限定と思っています。

あの引きの強い柔かくもち〜っとした生地は、こちらの大福の個性とも言えるもの。
とにかくこの大福の美味しさを味わいたくば、速攻で食べるべし！なのです。

今回ご紹介した他にも、栗入りの大福（10月下旬〜11月上旬の期間限定）、お餅にレーズンの入ったレーズン大福など、ちょっと変わり種も。

ここのところデパ地下の銘菓コーナーで偶然見つけたときのみ購入なので、今回は黒豆大福、あわ・きび大福、よもぎ大福の3種類しかありませんでした。そして豆大福はまた別の時に別の場所で購入したものです。

『花月堂本店』さんでは、もちろん大福の他にもお菓子があります。
デパ地下でお取り扱いのないみたらし団子やよもぎ団子なども美味しいので、根岸の辺りへ行った際には、是非とも寄ってみたいと思っています。

と、いいつつも、なかなかあちら方面へ行くこともないのですよね。。。
いつの日になるかわかりませんが、心には留めておきます（笑）

東京都台東区根岸5-16-12
03-3872-8830

住所は根岸ですが、最寄りの駅は東京メトロ日比谷線の「三ノ輪駅」。駅より徒歩約3分ほど。

本店以外でも、大福のみ日本橋や新宿高島屋さんでも、お取り扱いしています。

日本橋高島屋　地下1階
豆大福（つぶし餡、こし餡）
毎週　火曜〜日曜日　11時〜

新宿高島屋　銘菓百選コーナー
黒豆大福、よもぎ大福、あわ・きび大福
毎週　日曜日　12時頃〜

（2019年11月現在）

お菓子を巡る暮らしの雑記帖