『だんなDETH NOTE』というサイトがあります。
ネットで情報サイトを見ている時に偶然見つけて覗いてみたのですが、なかなか面白く、これを見た世の旦那様方が何を思うのか?と、意地悪くも読むのがやめられなくなりました(笑)
『だんなデスノート』
デスノートといえば、ドラマだったか映画だったかで有名になったストーリーです。私は観たことがありませんが、子供達が登場する怪物を怖がっていたので、よく覚えています。
消えて欲しい人の名前をそのノートに書くと、必ず書かれた人が死んでしまうというストーリーのようです。
そのドラマだか映画にちなんで名付けられたサイトが『だんなデスノート』なのでしょう。
そんなのあり得ないわよね〜などと思いながら見ていたのですが、実際に「望み通り旦那が逝きました。ありがとうございます」
そんな書き込みなどもあり、それはただの偶然だろうとわかっていながらも、シャレにならないわね〜と思ったのでした。
デスノート予備軍
思い巡らせてみれば、私の周りにも旦那様に怒りを募らせ「死んでくれ!」と終始叫んでいるような専業主婦が何名かおります(笑)
そこまであからさまにでなくても、そんな思いを人知れず抱いている人は相当数いると思われます。
ある知人男性は自分では気づいていないようですが、間違いなくデスノートに名前をあげられているでしょう。
とても優秀な男性で資産も遣い切れないほど持っている成功者ですが、私は人間としては「サイテー!」と思っているような男性です。
彼の口癖は「俺の嫁はラッキーだ!」です。
何がラッキーなのかと言えば、裕福な生活をさせているかららしいです。
確かに男性の奥様は生活費も使い放題ですし、欲しい物があれば何でも手に入ります。しかし、話を聞いている限り、恵まれているのは物質的な面だけで、妻としてはおろか人間扱いすらされていません。
家事は外注(メイドさんなど)でいいというものの、3人いる子供の世話はすべて奥様が一人でやる事になっているといいます。
たとえ病院に行くときでさえ、子供を預けるのは禁止。「一緒に連れて行け!」と言われるそうです。
男性は確かに忙しい方ですが、自分がお休みの日でさえも、決して子供の面倒を見てくれることはないといいます。。
ある時、病院へ検査へ行く事になった奥様は、男性にその間だけでも子供を見ていて欲しいと頼んだそうです。それに対して男性は、
「俺の1時間を奪うなら、それなりの報酬をもらう必要がある。しかし、お前には払えないだろ?
子供同伴で行けないような所には行くな!最初からそんな予定を入れる方が愚かだ」
と、そんな風に言われたそうです。子供を他人に預けることも禁じられているので、結局病院の予定はキャンセルしたといいます。
他にも、女性と遊ぶことも黙認するという約束になっているといいます。
「ただの浮気だ。それがないと俺は活力が得られない。本当の意味でのパートナーはお前であり、他はすべて遊びなのだから黙認せよ」
これだけいい生活が保証されているのだから、女の一人や二人でガタガタ言うな!といったことらしいです。
もう、挙げ列ねたらキリがないほど、男性の言い分はメチャクチャなのです。自分の妻を人間扱いしていません。
しかし、彼の妻は黙って従っています。数々のナンセンスに文句一つ言わず、言われた通りにしているのです。
我が家の能天気な外国人夫などは、「彼の妻は本当に理解のある人だ!」などと言っていますが、私は男性の生活を見ていて、その奥様の心の中には別の思惑が隠されていると確信しています。
男性はとにかく忙しい人です。それこそ睡眠時間もろくに取らず、仕事をして少しでも時間があれば遊びに出かけます。
食事の時間もまちまちで、野菜は食べずにラーメンやバーガーなど炭水化物をどか食いし、とりわけ夜中の揚げ物が大好物。コーヒーにはクリームと砂糖をたっぷり、炭酸飲料も大好きです。
当然ブクフグと太っていて、きっと身体中悪玉コレステロールの塊と予想されます。
そして一切の人間ドックなどは拒否し、病院にもまったく行かないといいます。
普通の妻であれば、せめて食生活を変えるよう助言するなりするはずが、家での食事も同じようなものを供しているといいます。
乱れた生活に食事。アラフォー年齢ともなれば、何らかの影響が心配される歳ですが、奥様はせっせと悪玉コレステロールを増やすお手伝いをしているといいます。
私のように限りなく夫に対して放任な嫁でさえ、健康管理だけは口を酸っぱくして、うるさいくらいに言っています。
それは病気になられたり死なれたりしたら困るからです。
もちろん本心を言えば、この安泰な生活を守るためというのもありますが、何だかんだ言ったところで夫婦として連れ添ってきた相手への情もありますからね。
しかし、男性の奥様はすでに隠し財産を用意してあるはずです。まだ子供が小さいので、教育費等を考えて大人しくしているだけで、時期が来ればさっさと行動するに違いありません。
お金さえあれば、そんな旦那などいない方が気楽です。子供たちと楽しく暮らし、あわよくば、自分を大切にしてくれる素敵な彼氏でも作って面白おかしく生きていきたいわ!
と、考えるのが普通です。
男性本人はもちろんのこと周りの男達も、「文句も言わず、粛々と尽くす妻」と思っていますが、同じ妻の立場で考えれば、真っ先に「死ぬの待ってわね」とわかります。
まさに『こっそりひとりだんなデスノート』といったところです。
このように、妻が仮面の下にどんな気持ちを隠しているか知らずに傍若無人に振る舞っている男性のなんと多いことでしょう。
実際に『だんなデスノート』の書き込みを見ていると、とんでもない言葉が並んでいます。
DV夫やギャンブル浪費夫なのなどは分かりますが、多いのが
「家でゴロゴロしてるだけで家事を手伝わない」
「ろくに稼ぎもないくせに偉そうにしてる」
「姑、小姑がムカつく」
「共稼ぎなのに子供の世話もろくにしない」
などなど、妻の不満としてはごくごくありふれたことが理由でデスノートに書き込まれてしまうのです。
お互い最初は好きで結婚した相手です。それが数年、数十年経つうちにこれほどまでに憎悪を膨らませていくとは。。。いやはや恐ろしさを感じます。
女は怖い
そんな憎悪の欠片も見せることなく、女は日々普通に妻として母としての義務を果たしているのです。
きっと世の中のほとんどの男性は、妻の本音に気づいてはいないのでしょう。
だからこそ、好き勝手振舞うことをやめないのだと思います。
我が家の夫とて例外ではありません。
私が日々どんな思いを抱いて暮らしているかなど、想像もできないでしょう。心の奥底どころか、直接口に出して言っても理解できないのですから。
つい先日も些細なことで口論になりました。その時、あまり偉そうなので、
「あなたの世話にならずとも、幾らでも生活していけます。明日出ていけと言われてもなんら困ることはありません!」
そう言ったところ、かなり驚いていました。そんな様子を見て、ずいぶんと見くびられたものだなと思ったものです。
専業主婦だから自分が養わなければ生きてはいけないと思い込んでいて、なんでも思い通りになるという勘違いをしていたようです。
どんな無能な中年女でも、何十年のブランクがある専業主婦でも、本当に自分の力で生きていかなければならないとなれば、なんでも出来るものです。
生活するためのお金は働けば手に入ります。選り好みさえしなければまだ仕事もあります。
今と同じような生活を望まず、自分の経済力に見合った生活レベルにすればいいだけのこと。
何もできないから専業主婦として扶養されているのではなく、働く必要がないから働かないという事が、夫は分かっていなかったのです。
これにはこちらの方がビックリ仰天しました。
自分が養わずとも妻子は生活していける。そんな事実に少なからずショックを受けたようですが、長いこと一緒に生活していて、そんな事もわからずにいたというのはまったくガッカリです。
世の旦那様方「女子供に何が出来る⁉︎」などと見くびって王様のように振舞っていたら、ある日突然三行半を突きつけられる可能性もあるという事を心の隅に留め置いて欲しいと思います。
『よめデスノート』はないの⁉︎
この逆バージョン、『よめデスノート』などというものはないのでしょうか?
働かずに文句ばかり言ってる専業嫁は逝け!
ぶくぶく太りやがって豚か⁉︎ お前なんぞ家畜だ!
家事の手抜きばかりするな!役立たずが!
などという罵詈雑言が並びそうです。
普段はおとなしくしていそうな旦那様方の心の底に、どんな汚い感情が沈殿しているのか、心の叫びを是非とも覗いてみたいものです。