お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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節分だけど『恵方巻』は食べない!ただ淋しく一人で豆まき。。。

新しい年が明けたと思ったら、もう今日で1月も終わりです。そんな今宵は皆既月食!しかもスーパー・ブルー・ブラッドムーンです。
寒い中、屋上へ出て時折夜空を眺めつつ、妖艶な月による天体ショーを楽しみながら、かじかむ手でこの記事を書いております。

では、本題と参ります。
この時期になると、そこかしこのお店で「恵方巻」の広告がひらひらしています。我が街でもコンビニやスーパーはもちろん、お寿司屋さんまでもがこの恵方巻なるものの宣伝に必死になっているようです。
しかし、こんな光景を見るようになったのは、10年前くらいからではないでしょうか? それまでは、こんなに派手に「恵方巻」という言葉を目にすることはなかったと記憶しています。

それにしても、ここまで派手に宣伝されると、食べるのが当たり前なのかしら?と思えてきます。

私は東京生まれの東京育ちですが、子供の頃から節分に豆まきはすれど、恵方巻を食べたことなど一度もなく育ちました。なので初めて節分には恵方巻を食べるという宣伝を見た時、「これはなにかしら?」と思ったものです。

これはきっとどこか他の地域の習慣であろうと思っていたのですが、最近では東京生まれのお友達までもが節分になると「今夜は恵方巻を食べるわよ!」と、当たり前に言うようになったのです。

この東京でも今では多くの人が節分には恵方巻をかじっているようで、私などは完全にマイノリティーになっているようです。子供達までもが学校で話題になるのか「うちって、恵方巻を食べたことないね」などと言っています。
私も一応は子供達のためにと、季節の行事などはしっかりとやるように心がけてはいますが、自分が育った環境で経験してこなかったことは、なかなか簡単には受け入れられないものです。

恵方巻とはどんなものか、どう食べたらいいのか、今なら調べる術はいくらでもあります。ネットで検索すれば、その起源から食べ方、レシピに至るまで、なんでも調べることができます。
しかし、これまでやってこなかったことを、ただ流行したからと受け入れるのは、なんだか単純というか、業界の戦略に乗せられているようで素直に手が出ないものです。
もしも太巻きが大好物であれば、節分に乗じて「今宵のディナーは恵方巻にしましょう!」と深く考えずに食べるのもアリかと思うのですが、あいにく太巻きは好きではないので、あえて好きではないものを買ったり作ったりする理由もないのです。



さて、そんな恵方巻を食べない我が家の節分ですが、ここ数年この日を持て余すようになりました。その理由は豆まきからの卒業です。
子供達が幼い頃は、外国人夫に赤鬼のお面をかぶせ、娘二人と私とでありったけの豆を投げつけ、日頃のナンセンスな行いの恨みを晴らすが如くハッスル。激しい攻撃をこれでもこれでもかと浴びせ、外のベランダにまで追い込み楽しんだものですが、下の子が中学生になった最初の節分に「もう豆まきとか面倒だから、しなくてよくない?」と卒業宣言されてしまいました。
あんなにエキサイトして、みんなで楽しんでいたのに。。。
少し淋しい気持ちになったりもしましたが、豆まき後に部屋中に転がった豆掃除をしなくても済むという安堵感を得たのも確かです。
以来、節分に豆は買うものの、一人でベランダに腰掛け、ほんのひとつまみの豆を「鬼は外〜、福は内〜」と、小さな声で呟く「独り豆まき」をするにとどめています(笑)
そして、家族それぞれ年齢分の豆を無理矢理食べさせて、節分は淋しく終了です。

これがなんともイベント感に欠けるといいますか、ちっとも盛り上がらず、なんともつまらない気持ちになるのです。もしかしたら、みんなが「恵方巻!恵方巻!」と騒ぐのは、そんなイベント感を盛り上げるためかもしれない ⁉︎ などという思いが頭をかすめたりもします。

正月は御節、クリスマスはチキン、雛祭りには雛寿司など、行事には食べ物がつきものです。しかし、節分は食べ物よりも豆まきイベントの方がメインになっているため、いざその豆まきから卒業してしまうと、途端に節分が特別な日ではなくなってしまったように感じるのです。

なにやら関西地方ではイワシを食べるとか、四国ではコンニャクだとか、色々あるようですが、節分に特別なお料理を用意するという習慣が我が家にはありません。
節分だし、何か特別な節分ディナーを用意したいものだと、昨年も考えていたのですが、結局はなにも思い浮かばぬまま過ぎてしまいました。

今年はどうしたものか? またもやなにかイベント気分を煽るようなメニューを考えているものの、一向に思いつきません。

もうこうなったら、恵方巻に手を出すしかないかしら ⁉︎

いやいや、そんな流行には乗るものですか!

私は恵方巻を知らずに育った女なのよ!

恵方巻を食べるくらいなら、ネギトロ巻とか大好きな干瓢巻きにするわ!

などと考えながら、今年も小さな福豆の袋だけを用意したのでした。。。