お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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職場で感じた男性の嫉妬について。それはプライドか、承認欲求か?全ての嫉妬は自信のなさから生まれるものなのです。

最近、知人の国際結婚カップルが離婚しました。原因は妻の「嫉妬」に夫がうんざりし、夫婦関係が悪化した末のことだそうです。

こんな話を聞くと、とてももったいないなぁ。。。と思います。たかが嫉妬如きに人生を左右されるだなんて。

しかし、気をつけてみていると、巷ではとにかく「嫉妬」というものがそこかしこに溢れています。もちろん、私自身の中にもそんな感情があります。

この年齢にもなると男女間の嫉妬に関しては無縁に近い状態と言えますが、なにもそれだけではありません。

ここ最近よく感じるのことの一つに、職場における「男性の嫉妬」というものがあります。







男性の嫉妬は女性のそれよりも怖いなどと言われますが、なるほどなるほど。。。

最近、職場の人間関係に身を置いて、改めてその意味を実感しているところです。
くだらないことに思いを巡らせていないでしっかりお仕事なさい!と思いながら、それくらいの余裕もできたのだなと、自分の成長を感じながら、横目で人間観察に勤しんでいる私です(笑)

そんな職場でよく感じるのが、この男性の嫉妬なのです。

私の働いている部署の社員は、ほとんどが20代後半から30代前半の男性です。
私からすれば若くして産んだ子供同然の年齢ということもあり、彼らが何をしても「お子ちゃまね」と微笑ましく映るのですが、ただ一点「嫉妬」に関してだけは閉口することがよくあります。。。

「嫉妬」といってもその対象は様々です。一般的に最もよく語られる異性間の嫉妬、また他者の境遇や能力などに対する嫉妬、他者からの評価に対する嫉妬などなど。。。

私のようなアラフィフ中年にはもはや男女間の嫉妬などは無関係と言えますが、仕事をする上での関わり合いの中でも、些細なことが時に大きな嫉妬を呼び起こすこともあります。

具体的な例を挙げると、ある新人が入社してきた時のこと。

何人かの社員が新人指導をしていました。しかし、これがまたその人ごとによってやり方が違っていたりで、時には全く逆のことを指導しているというケースがあります。
これは私の時もそうでしたが、教えてもらう側からすれば、とても困ったことなのです。

まだ右も左もわからない状態では、誰のやり方が正しいのかも皆目見当がつきません。とりあえず、一番はじめに教えてくれた方の言う通りのやり方でお仕事を進めることにします。

すると「それは違いますよ」とAさんから注意を受けることになります。。。

「先日Bさんからこのようにしろと言われましたので」

当然のことながら、新人はそう答えます。

すると、

「新人さんはBと仲がいいんですね」

と、途端に不機嫌なってしまい、以来指導は一切なし、素っ気ない態度で時に質問をしても無視をするというなんとも子供じみた行動にまで出る始末。

これは後々私も分かったことですが、AさんとBさんは仲が悪くお互いをライバル視していたのです。

その後も新人がBさんから仕事を教えてもらっていると、Aさんが「あんなBのような無能な人間の言うことを真に受けるとは!」などと、無視を通り越して影からチクチクと攻撃を仕掛けます。

それどころか、新人がAさんに何かを質問するたびに、「僕よりもBさんのことを信頼しているんでしょ?」と。

もう当人のみならず、側で見ているだけで「なんじゃこりゃ?」です。。。

これを第三者であるCさんに話したところ、「Aは常々、新人さんがBの方を評価しているんじゃないかと愚痴っていますよ。フランキーさんの時もそうだったでしょ?ただの嫉妬だから気にしないことです」と教えてくれたのです。







男のプライドか?

承認欲求か?

Aさんは「Bさんよりも自分は優れている!」と他人から認められたい人だったのですね。

Cさんの言う通り気にせずにいればいいのですが、少しでも仕事をしやすい環境になればそれに越したことはありません。
しかし、新人にはそんな気持ちの余裕などありません。

黙って見ていればいいのでしょうが、あまりに職場の雰囲気が悪くなるのも嫌なものです。どうせなら気持ちよく働きたいものと、普段は「空気を読めない」と言われている私も珍しく気を揉んでいました。

そこで、何かあれば私はBさんよりもAさんの元へ行って尋ねるようにしました。
そして「あなたの教え方はとてもわかりやすいわ」「ここで一番有能なのはあなただと思っている」などと、言葉にして伝えるようにしたのです。これはお世辞ではなく本心です。

なによりも私はBさんよりもAさんの方が、人間性はさておき、仕事面においては信頼していたからです。

するとAさんの態度はガラリと変わります。人から認められることで心が明るくなったのでしょう。

しかし、ここでまた問題です。今度はBさんのほうが不機嫌になってしまうのです。

あっちを立てればこちらが立たず。
もういい加減にしてよ!といった状況になってしまったのですが、これはどうにもなりません。

事実としてAさんの方が仕事ができる!と判断した上での事なので、Bさんにも同じように取り繕うようなことは言えません。







他にも自分のできないことが、できる人を嫉妬するということもよくあります。

私自身を例に挙げると、50歳を過ぎていきなり仕事を始めた元専業主婦のおばさんが、自分達にできないことができるということにも嫉妬されたりします。
これ、たいしたことではないのですが。。。長年専業主婦だったアラフィフおばさんに、人から嫉妬されるような能力などあるわけもなく、言ってしまえばただ英語が話せるというくらいなのですが(笑)
おかしなもので、たったそれだけのことが面白くないと思う人もいるのです。

そんなことをずっと仕事を続けてきたお友達に尋ねてみると、概して女性は低く見られがちであり、そんな自分よりも格下であるはずの女性が能力を発揮しようものなら、途端に嫉妬の嵐に見舞われることも珍しくはない!などというではありませんか。。。

昭和の時代であれば納得ですが、令和になってもそんな意識は大して変わっていないとは。。。

怖いです。。。

嫉妬を回避するために、自分の持っているスキルを隠していてはお仕事になりません。
私はただのパートタイマーのおばさんですが、仕事は全力でやります。ただでさえたいした能力がないのですから、自分の持っている武器が使える場面であれば、それを使うのは当然のことです。

かといって、正社員になってやろう!とか昇給を望んでいるわけではありません。
ただ、契約した時間内で仕事をさせてもらえれば満足なのです。

つまり嫉妬するに当たらない存在というわけです。







そんな仕事上の嫉妬がエスカレートすると、今度はその矛先が私生活にも及んできます。
他の女性社員やパート達と、どこのレストランの何が美味しかったとか、このお菓子はおすすめよ!などという世間話をしている際も、後ろで聞き耳を立てていたのか、

「いつもそんな美味しい思いばかりしてるなんて、お金があっていいですね」

「旦那のお金で贅沢三昧とは、羨ましいですね」

などという嫌味が後ろから飛んでくるので、ビックリ仰天です。。。
周りの女性達と思わず顔を見合わせてしまいました。

また別の時は着ている服やアクセサリーなどにも嫌味コメントが飛んできます。

「それ、俺たちの1ヶ月分の給料くらいするんでしょ?」
(そんなわけはない!)

「パート代、全部自分のお小遣いですもんね!」
(それは否定しない)

などといちいちコメントしてきます。

こんなことを言ってくるのはすべて男性なのです。
もちろんそれは一部の男性に限ってですが、そうした人が存在することは事実です。

つまりは、「こっちは生活がかかってる。お気楽な主婦パートとは違うんだよ!」ということが言いたいようです。

生活がかかってるかどうかなどは私の問題ではありません。それにどんな人間だって一寸先は闇です。
私とて、いつどうなるか神のみぞ知るで、全ての人間は安泰を約束されて生きているわけではありません。

まだ若いからなのか、それが想像できないようです。

「自分がそうなりたいのなら、そうなれるように頑張って下さい。私も若い頃に頑張ったからこそ、いま少しの贅沢ができているのですよ!」

これは若者に対する叱咤激励でもあるのです。人に嫉妬して、自分の置かれた現状に不満、愚痴を言っているうちは前に進むことはできません。

嫉妬を羨望に変えて、「いつか自分もこんな生活がしたい」そう目標にする方が力も出ます。

実際に若い頃の私は周りにいる大人を見て、「いつかこんな生活がしたい」と憧れ、それを目標にしてきました。
その結果が、今の自分なのです。

アラフィフの私からしたら、「あなたたちのその若さこそが嫉妬に値するのよ!」
そう言いたいところですが、人は自分の持っているものに対する価値には鈍感なようです。

パッと見えているところだけを見て判断するのではなく、よくよく目を凝らしてみれば小さな綻びや穴があったりするものです。
それはどんな人の人生にも、消えない傷のようにひっそりと隠れていたりします。そして歳を重ねれば重ねるほど、多くの傷を有しているはずなのです。

見えている面だけではなく、横や裏側に想像を馳せることができれば、人を羨んでも意味がないとわかるでしょう。







自分が辛い状況にあるとき、楽しそうに生きている人を妬ましく思う気持ちは理解できます。
しかし、それは自分にとってはなんのプラスにもならないどころか、生きていく上でのエネルギーを奪い去り、士気をさげるマイナス要素にしかなり得ません。

嫉妬するのではなく、そんな気持ちを羨望に変えて、上に上にと登って行って欲しい。
若い人には特にそんな野心を持って、自分の手で満足できる人生を手にして欲しいと思っています。

私自身、自分の中に芽生える嫉妬の感情を見つめてみると、「嫉妬とは不安によるものから」であることが多いとわかります。
つまり、多くは自分への自信のなさです。

嫉妬の感情から解放されるには、自分に自信をつけるのが唯一の道です。
そのためには、自分で行動するしかありません。
人のことを「羨ましいわ。。。」と指を咥えて鬱々と見ている暇があったら、自分ためになることを頑張ってやっていこう!
人が嫉妬に支配される姿を見るたびに、改めてそう思うのでした。