9月になりお菓子も夏菓子から秋のお菓子へと変わってきました。
とりわけ和菓子は季節を映すように、素材や姿も変わるので、ワクワクとします。
先日、新宿へ出向いた際、久しぶりに伊勢丹の『小布施堂』さんをのぞいてきました。
最後に行ったのは桜餅の季節です。その後、コロナによる自粛などがあったので、5ヶ月ぶりくらいでしょうか。
ショーケースをのぞくと、生菓子があったので、少しだけお持ち帰りしてきました。
菊のきんとん
9月9日は重陽の節句です。
お節句にはその時期にとれる旬のものを食べたり、お供えしたりすることで、無病息災や邪気払いをするとされています。重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれるように、9月になるとそれに合わせて菊のお菓子が続々と出てまいります。
小布施堂さんからも出ていました。
菊の花びらを模した黄色いそぼろは手亡豆の白餡。包まれているのは、もちろん濃厚な栗餡です。
しっかりと甘さのあるそぼろ餡と、こっくりとした栗餡の組み合わせは、小豆とはまた違ったコクを感じさせてくれます。
ちなみに五節句は、お正月の七草、3月の桃の節句、5月の端午の節句、7月の七夕、そして9月の重陽の節句(菊の節句)です。
満月
名前のように、まん丸お月さまのような黄身しぐれです。
ふわり漂う優しい卵の風味、栗のまったりとした味わいがなんとも美味。
黄身しぐれが好きなせいか、とっても好みのお味です。
うさぎまんじゅう
可愛らしいうさぎを模した薯蕷饅頭です。
甘くてもちもちとした食感の生地、中はもちろん栗餡。
栗の風味が際立つ、とっても美味しいお饅頭です。
さすが『小布施堂』さん、どんなお菓子にも徹底的に栗、栗、栗です(笑)
どのお菓子も和栗の慎しみ深い味わいが堪能でき、とても美味しかったです。
栗かの子はもちろん大好きですが、こうしてさまざまな形のお菓子で栗の美味しさを楽しめるのは栗菓子専門店ならでは。
和菓子という括りだと思いますが、有名なモンブランからも言えるように洋菓子ファンも多い人気のお店です。
店頭にはすでに『朱雀モンブラン』がたくさん並んでいました。いまや『小布施堂』と言えばモンブラン人気が高いのですが、季節ごとに変わるこうした生菓子もおすすめです。
こちらは『小布施堂』さんのお菓子についての過去記事です。
春にいただいた、いろんな種類の桜餅。
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『朱雀モンブランなら、新宿伊勢丹でお取り扱いがあります。
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小さめのモンブラン。私は朱雀モンブランよりも、こちらの方が好みです。
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珍しい栗の生落雁ですが、これがものすごく美味しいのです。
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